スポニチ
この機会に、高校や大学、社会人、プロ野球の選手みんなで日本の野球の歴史をひも解いてもいいんじゃないかと思います。
全日本野球協会(BFJ)は、すべてのアマチュア野球団体を統括する組織だ。山中会長は、大分県佐伯鶴城高校、法政大を経て住友金属。法政大時代に東京六大学最多の48勝を挙げた左腕投手だった。
指導者を経て、一時期横浜の経営にも参画した。2016年殿堂入り。

野球の誕生から、統制令があったり、戦争で野球が出来なかったり…。今は違うけど、昔は正しいと思われていたこととかその逆のことがあったりとか、そういう変遷の中で今日を知る。そこでじゃあそこから将来をどうクリエートしていくか。歴史という縦軸を知って、今という横軸を見つめ、未来をつくりましょう。

日本のアマチュア野球、とりわけ高校野球は「甲子園」に固執するあまりに頭が固くなっている。「勝利至上主義」が蔓延し、選手の健康や主体性を軽視して、ただただ勝つだけの野球が主流となり、いろいろな問題を引き起こしている。
また、こうしたスポーツとはかけ離れた姿勢が、周囲に違和感を抱かせ「野球離れ」につながっている。

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日本の野球界は「自分たちのことだけ」を考えてやってきた。身内意識だけで回ってきた。その上に、自分たちの競技の歴史についても、ほとんど学んでこなかった。甲子園に出るような強豪校で、野球の発祥の歴史や、日本野球の歴史、飛田穂洲や安倍磯雄、大学野球や高野連の歴史を座学で教えているところがどれだけあるだろうか?
そして日本野球がナショナルパスタイムになった過程を学んだ野球部員はどれだけいるだろうか?

「Stay Home」の今、体力維持は重要だろうが、今、自分が打ち込んでいる「野球」と言う競技がどんな歴史を持ち、どういう考えでここまで維持発展してきたかを学ぶことは、非常に重要だろう。

併せてスポーツマンシップについても学んでほしい。いい年をした大人でも「スポーツマンシップは、西洋の宗教みたいなもんだ。日本は関係ない」などという恥ずかしい言葉を吐く人もいるのだ。

学ぶことは大事だと思う。特にこの時期は。学べば謙虚になるし、何をすべきかが見えてくるのではないか。


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