今日、日本政府は「緊急事態宣言」を1か月先まで延長することを発表する。

もちろん、日本全国がもう1か月間フリーズするわけではなく、地域によっては経済活動を部分的に再開する。さらに、大阪府などは政府が明確な基準を示さないのなら、独自に基準を出して企業活動や学校活動を再開させる予定だ。

しかしながら、そうした動きは、新型コロナの感染状況を横目で見ながらの展開となる。活動再開には優先順位がある。

今後、展開すべきは、第一にライフライン、次に人々の生活を維持するための経済活動だ。そこから始まって徐々にその周辺の経済活動も再開していくことになる。

教育の世界では2か月以上も学校が休止している。子供たちの「教育を受ける権利」が停止されている。社会の将来投資の観点で言えば、これは大きな損失だ。
教育界で整備すべきは、テレワークを含めた「新しい教育環境」の早急な整備だ。子供に「学びの環境、時間」を与えることが第一だ。
「部活」は、「学校教育」では、副次的なものだ。子どもたちの「教育を受ける権利」が一定程度回復されてから、考えればよいことだ。

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中体連や高体連が全国大会を中止したのは、予選や練習が現実的に難しいからではあるが、本質的には「まず学習環境を整備してから」という優先順位があるからだと思う。

日本高野連は5月20日まで夏大会の開催の可否を猶予するようだ。指導者たちは「何とかやらせてやりたい」と言っているが、それよりも生徒に「学習機会を保証する」「授業を受けさせる」ことの方が先だ。「部活」は、社会が落ち着いて、ゆとりができてからで十分なはずだ。
「新型コロナ禍で授業は受けられなかったけど、部活はできました」みたいな本末転倒があってはならない。

年寄りたちは「高校野球は特別」と言うかもしれないが、そういう考え方が「特別」、あるいは「異常」なのだ。
高校野球は学校教育が再開してからでいい。早く「中止」にしましょう。


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