昨日、リモートでたくさんの高校野球指導者の声を聴く機会があった。

多くの指導者が、「子どもたちは賢い。今の状況をよく理解して、次のことを考え始めている」と言った。そうだろうとは思う。彼らはネットで多くの情報に接している。今の状況がどれだけ大変なのかを分かっていて、「次いってみよう」と思っている。

今朝のテレビでも「プロ野球も夏にはやるんだから、無観客で甲子園できるんじゃないか」と言う意見が出ているが、どこまで聞き分けがないのかと思う。
甲子園は「全国大会」だ。これを実施するためには予選である「地方大会」が必要だ。それも47都道府県すべてで実施しなければならない。日本高野連が中止を決めたのは、夏に甲子園で野球ができるかどうかではなく、地方大会を47都道府県揃って実施することが厳しそうだったからだ。
それを十分に理解せずに、球児の涙ばかり見せて同情を煽るメディアは馬鹿じゃないかと思う。

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もう一つ言えば、甲子園に縁がある球児は、ほんの一握りだ。多くの球児はそもそも甲子園に縁がない。プロ野球選手などが「甲子園の土を踏ませてやりたい」などと言っているが、それはエリート野球選手が、エリートの高校球児の気持ちを慰めることを考えているだけだ。

もともと甲子園に出場する可能性がほとんどない高校球児にとっては、地方大会の代替イベントが行われれば、それでいいはずだ。普通の部活として高校野球をしている多くの野球部にとっては、新型コロナ禍によるダメージは別ものだ。
メディアは派手な話題ばかり追いかけるが、実際の高校の現場とは異なっている。

高校野球が正常に行えないことを奇貨として、高校野球をどう改革するのか、そういう議論が巻き起こる必要があると思う。

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2018・19年髙橋遥人、全登板成績

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