藤川球児がまた救援に失敗した。

昨日のDeNA戦、1点差で最終回のマウンドに上がり、大和を右飛に打ち取ったものの、梶谷を歩かせ、代打桑原の中前打を中堅に入っていた植田が後逸し、同点に。ここでソトに左中間スタンドに運ばれた。
西勇輝、岩崎、スアレスとつないできた1点差のリードをあっという間に消してしまった。

今季成績

Fujikawa


昨年は151㎞/hが最速だったが、今季は149㎞/hが最速。昨日の試合は147㎞/hしか出ていない。
また5試合中4試合で歩かせている。ホップする速球に打者が手を出さないし、フォークも見極められているのだ。
今月21日に40歳になる藤川には、明らかに衰えが見える。

ほとんど「顔」だけで投げている印象だ。クローザーとしての分厚い実績で、実力以上に大きく見せて打者を圧倒している。ベテランにとってそれも技術だが、そのメッキが、はがれようとしている。

藤川にとって「250セーブ」は悲願だろう。昨日試合終了時点で、NPBで243セーブ、MLBで2セーブ。あとわずか「5セーブ」なのだ。
松坂世代唯一の「名球会入り」は、悲願になりつつある。

藤川と永年バッテリーを組み「苦労を掛けてきた」という矢野監督にしても、なんとしても達成させたいと思っているだろうが、今季は2セーブを挙げるために2敗している。
あと5セーブのために5敗を藤川に進呈することはできないだろう。

IMG_2915


矢野監督は「今すぐ考えられない」と言ったが、チーム状態を考えてもこのままでは済まないだろう。

阪神にとっても、藤川にとっても、2020年は切ないシーズンになっている。


2007~2019の打者 vs 2020年の打者/10試合終了時打率比較・セ・リーグ

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!