元楽天の阿部俊人が、ブランドゴルフ用品のぱちもんをオークションサイトで打って、詐欺と商標法違反の疑いで逮捕されている。

スポニチ
楽天球団は「6月15日付で阿部氏本人と楽天野球団双方合意のもと、阿部氏の楽天イーグルスアカデミーコーチの契約は解消されております。球団は事件の当事者ではないため、事件についての詳細情報は存じ上げません」とコメントした。


ただしパチモンを販売していたのは昨年12月から1月のことだった。トラブルが発生して球団の耳に届き、首になったということだろう。

アカデミーコーチというのは、子どもたちに野球を教えるのが仕事だ。少し前までは少年野球のコーチと同じような仕事だったが、最近は幼児に野球の手ほどきをすることも重要な仕事になっている。

しかしプロの一線で活躍した元選手にとって、幼児の相手をするのは気が進まない仕事だったかもしれない。

四国アイランドリーグplusのある監督に話を聞いたとき「来年はNPB球団のコーチになる」と嬉しそうに語っていたことがある。数年後、再会したのはある小学校だった。彼は、NPBコーチになったものの短期間で任を解かれ、アカデミーコーチになっていたのだ。そのことを話すと、彼は無言だった。

指導者を目指す元プロ選手にとって、目指すのは監督、コーチだ。子供の相手をするアカデミーコーチを最初から目指す人はほとんどいないだろう。ましてや最近は、幼稚園、保育所、小学校を回って「ワニさんの口だよー、ぱく!」みたいな指導をしなければならない。屈辱だと思う人もいるだろう。

野球離れが進行する中、今、一番大事なミッションは「小さな子供を野球好きにする」ことだ。野球界全体で見れば、これに比べれば、甲子園で勝つことなどどうでもよいといっても良い。
しかし球団によっては、コーチ失格の烙印を押された元選手の食い扶持を与えるための「方便」のようになっている。

アカデミーにも立派なコーチはいる。ロッテの武藤 一邦コーチは、今の普及活動のプログラムを構築した。西武の石井丈裕といえば沢村賞、MVPにもなった大選手だが、今は西武アカデミーで若手のコーチを教育している。その石井コーチに指導された宮田和希コーチは、見るたびに指導法が進化している。

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DeNAの今季からBCリーグ神奈川の監督に転出した鈴木尚典コーチや、畠山準コーチもスタッフを率いて子供たちを指導している。

こういう球団では、アカデミーコーチのステイタスが高いのだろう。だから永年この仕事を続ける人も多いし、モチベーションも高い。

楽天がどうだったのかはよく知らないが、今後のことを考えれば、アカデミーコーチが、NPB球団にとって「名誉ある、やりがいのある仕事」にならなければいけないだろう。



2007~2019の打者 vs 2020年の打者/10試合終了時打率比較・セ・リーグ

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