朝日新聞
親元離れ、スマホなしの2年半「僕は最後まで野球を」

島根の石見智翠館といえば、昔の江の川。谷繁元信を輩出した学校だ。
公立校みたいな校名だったが、私学である。2009年に今の校名にした。

今、この学校は、全国から野球留学生を集めて、寮生活をさせている。
この寮は、

寮の自室にはテレビもパソコンもない。携帯も持たず、コロナはどこか遠い話だった。

のだそうだ。だから、テレフォンカードを使って公衆電話で親と連絡を取るしかないそうだ。

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私は30年ほど前から約20年間、全寮制の高校グループの広告物を作る仕事をしていた。その学校は、かつては「私設少年院」と悪口を言われ、素行に問題がある子供を寮に押し込んで、軍隊方式の指導で“矯正”していた。しかし死亡事故を起こして国会で追及されたこともあって、寮の運営を全面的に改革した。子どもが自由に勉強や部活に打ち込めるように、施設を充実させた。それに加えてNTTドコモと契約をして、すべての子供に携帯電話を持たせた。教員は、この携帯に一斉メールをして通知をする。教員と生徒の個別のコミュニケーションもできる。

寮は数人一室だが、パソコンが使える。食堂や休憩室にはテレビがある。
これ、20年以上前の話だ。
こういう形に変えてから子供の成績は上がったし、問題行動はなくなったという。

それを考えれば、石見智翠館のやっていることは時代錯誤としか思えない。
「周囲の雑音に惑わされることなく野球に打ち込むために」ということかもしれないが、今どき、ネットもテレビもない環境に子供を押し込むのは、虐待といっても良い。
おそらく老人がこういうことを決めているのだろうが、そんな環境で、指導者の言うことだけを聞いて3年間を過ごして、どんな野球選手、どんな人材が育つというのだろう。
監督は50歳でPL学園出身のようだが、要するに30年前のPL学園のスタイルなのだ。桑田清原を生みはしたが、その時期にいじめによる死亡事故も起こしている。

いわば、北朝鮮のような環境を作って、上の指示に盲従する人間を作っているだけではないのか。
今どきの高校、今どきの高校野球で、この寮の形態は、それだけで問題があるといえるのではないか。

朝日新聞は「こんな厳しい環境で頑張っている球児がいる」という調子で記事を書いているが、人権や報道の自由を大事にする新聞社として、何とも思わないのだろうか?
それとも朝日にとって「高校野球」だけは特別なのだろうか?


2007~2019の打者 vs 2020年の打者/10試合終了時打率比較・セ・リーグ

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