じわじわとコロナ禍がプロ野球を侵食しつつある。

8月1日に長谷川勇也の陽性が明らかになり、3日には1軍球団スタッフの陽性も明らかになった。
長谷川の陽性発覚後、1、2軍全員のPCR検査数を実施して陽性が明らかになった
一昨日夕方予定されていた球団の記者会見が延期されたから、報道陣に緊張が走っていた。

1軍は2日の西武戦が中止になったが、長谷川は2軍施設にいて陽性が分かったことから、2軍は4日~6日の広島、由宇での試合が中止になっている。

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今の感染拡大の状況を見ると、長谷川の例が最後になると考えるのは楽観的に過ぎるだろう。今後も、ゲリラ的にあちこちで陽性者が出て、試合が中止になったりすることだろう。

問題はクラスターが発覚することだ。大相撲では阿炎が場所中に取的と一緒にキャバクラに行って、阿炎の進退問題になっているが、この暑いさなか、球場とホテルや宿舎、家との往復以外に許されないプロ野球選手の中に、羽目を外してしまう人間が出てこないとも限らない。
そうなれば、大相撲が先例となって進退問題になる可能性もあるし、陽性者が複数出れば、チームがペナントレースの離脱を余儀なくされる可能性もあるだろう。
今後も感染が拡大すれば、MLBのように感染で火だるまになりながら、ペナントレースを続行することになるかもしれない。

つらいのは「これがいつまで続くのか?」がまったくわからないことだ。いつまで我慢すればよいのかがわからない。選手やファンのストレスもたまっていく。
大相撲では相撲部屋のトラブルが続出しているが、プロ野球でもそうした事態になりかねない。

NPBや選手会は、プロ野球の存在意義とその中で目指すべき目標を高く掲げるべきだ。
ナショナルパスタイムであるプロ野球を続けることが、「新型コロナ禍での社会の復興」に貢献すること。人々に「勇気と希望を与える」ことであることを改めてアピールするとともに、今季のペナントレースの目標は、「誰が勝った負けた」以上に「最後まで全うすること」であることを打ち出すべきだろう。
選手やスタッフ一人一人が「最後まで全うする」ことを改めて肝に銘じることで、少しは意識が変わるのではないか。

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2007~2019の打者 vs 2020年の打者/10試合終了時打率比較・セ・リーグ

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