マイナビ
スポーツ紙記者 選手や他紙記者に嫌われたくない気持ち強い

2014年に書かれた記事だ。スポーツ紙は以後も部数を減らし続け、2019年には300万部を割り込んでいる。毎年10万分以上の減少だ。

スポーツ紙と言えば、私などは喫茶店に入って、何も読むものがない時に手に取るくらいだが、あきれるほどに「読む部分がない」。プロ野球の記事は、相変わらず表面的で、勝った負けたが中心だ。コメントは山ほどとってくるが「これは」と思わせるものはほとんどない。
関西のスポーツ紙は阪神阪神だが、10年前はおろか30年前と何も変わっていない。

あとはギャンブルのコーナーがあるが、これを熱心に読んでいるのは年寄りの男性だ。

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報知を除く、今のスポーツ紙は宅配向けと一般とで、編集を分けている。家庭向けは芸能ニュースや観光情報など、一般は風俗やアダルトビデオの記事だ。これは、おおっぴらに読むことができない。

一番読むところが多いのは、スポーツ報知だ。この新聞だけは深い情報が掲載されていることが多いし、読みごたえもある。
他のスポーツ紙で、わざわざ読むべき記事は、日刊スポーツの政治記事くらいだろうか。

マイナビにも書いてあるように、スポーツ紙の最大の問題は「意見」「主張」がないことだ。「嫌われたくない」のかもしれないが、一片の批判精神さえなく、ただただ球団の機嫌を損ねないことと、同業他紙との軋轢を起こさないことだけを考えている。

永年のプロ野球界とメディアの癒着がその背景にある。監督と番記者がつるんで会食をしたり、麻雀やゴルフをしたり。なあなあの関係ができてしまったために、まともな記事が書けないのだ。
また球団広報に転出するスポーツ紙記者も多い。緊張関係も何もないずぶずぶの関係になってしまっているのだ。

結局、一番の被害者は愚にもつかない記事を読まされる読者だろう。この関係がここまでだらだら続いていること自体が不思議でもある。

新型コロナ禍で、スポーツ紙もダメージを受けるだろう。今でもすでに親会社である一般紙のメンツだけで維持されているが、存続できないスポーツ紙も出てくるのではないか。


2007~2019の打者 vs 2020年の打者/10試合終了時打率比較・セ・リーグ

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