バイきんぐの小峠英二という芸人は、恐らく頭の回転では1,2だと思う。

ひな壇芸人としてのリアクションの確かさ、そして自分がどのように思われていて、どうふるまうかをほぼ完ぺきにわきまえている聡明さが、伝わってくる。安定感もある。個性が強すぎるところはあるが、役者としても使えるのではないかと思う。

44歳という年齢は「野球世代」のはずだが、彼は野球が大嫌いなのだという。

中学時代、仲の良かった友人が野球部に入ったので、小峠も野球部に入ったが、

「野球が嫌いで嫌いで」と馴染めず、中学2年の頃、母親に泣きながら土下座し「お願いです! やめさせてください!」と伝えたが、「ダメだ」と却下された。

のだという。
それ以外は何も書かれていないが、30年以上前の中学の少年野球がどんな指導だったかは、あらかた想像がつく。子供たちに荒い声をかける「根性野球」だったのは間違いないだろう。
恐らくは、人よりも感性が鋭く、人を傷つけたり、失敗を非難する言葉には、敏感に反応したであろう小峠は幻滅を感じて嫌になったのだろう。
福岡という土地柄もあったかもしれない。野球に対して人一倍熱くなる土地柄だ。

母親が野球をやめさせてくれなかった理由もなんとなくわかる。途中でやめるのは「根性がない」「精神がたるんでいる」と親には映ったのだろう。

その後小峠はパンクバンドのボーカルになったそうだが、野球嫌いの反動かもしれない。

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中高年世代で、ごくたまに「野球が大嫌い」という人がいる。彼らは大なり小なり野球を嫌いになる体験をしたのだと思う。
30年ほど前の野球は傲慢で、人を人とも思わない失礼なスポーツだった。「嫌ならやめりゃいいんだ」が口癖の指導者がたくさんいたのだ。

その後、世の中が変わってそういう野卑な部分を容認しない時代になって、野球は人気スポーツであるとともに、多くの人から嫌われるスポーツになった。
小峠のような感性豊かな子供に、忌避されるスポーツになりつつあるのだ。

そのことを我々は忘れてはいけないと思う。


先発全員打点チーム/暫定版

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