日本の組織でいろいろ起こる軋轢の多くは「年功序列」と「実力」のはざまに存在する。

朝に触れた宝塚の例でいえば、本科生、予科生だけでなく、入学年次は卒業して歌劇団に入ってもずっとついて回る。先輩、後輩の年次は逆転することはない。
しかし、宝塚歌劇の配役は年次で決めるわけではない。監督、演出者の判断、容姿、歌唱力、演技力などで各組男役、女役のトップが決まる。もちろん、人気も影響する。先輩が後輩に抜かれたり、主役を奪われることなど普通にある。
「序列」では上の人間が、下の人間と扱いが違ってくるところから、軋轢が生まれる。
何人かの元宝塚を知っているが、席次というものがあって多くは卒業時には「自分はどこまで行くか」が大体わかっているので、歌劇に進まなかったり、早くに辞める人もいる。宝塚音楽学校卒は、肩書としては大きいからそれでもいいわけだが「望み無きにしも非ず」のレベルの人が、軋轢を感じながら組織内で生きることになる。

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高校野球でいえば、先輩後輩の序列は厳格だが、選手起用はまた別だ。寮では絶対服従の後輩が、試合では先発出場し、先輩はベンチという例が数えきれないほどある。野球部の寮で暴力沙汰が起こるのは、こういう状況だ。だいたい後輩をいじめるのは、レギュラーを外された先輩だ。
PL学園で起こった死亡事故も、控えに回された3年生が、2年生のスリッパを学校に隣接する池に投げ捨てて、後輩に取りに行くように命じて、溺死させたという事故だった。

儒教的な「長幼の序」「君臣の序」が定着している日本には「実力社会」に対する根源的な忌避の感情がある。だから、きれいごととして「年功序列」があるのだが、これ現実と矛盾を生じて、様々な軋轢を生んでいる。

確かに年長者に敬語を使うのは大事なことかもしれないが、恐らく害の方が大きいだろう。「年功序列」はどんどん廃止していけばいいと思う。


先発全員打点チーム/暫定版

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