こういうことは、ちゃんと書かないと誤解を招くと思う。
日刊スポーツ
日本ハム近藤、神風V弾で落合の日本記録へ1厘差
セルフコントロールを身につけた背番号8が視界に捉えるのは、86年落合(ロッテ)が作った出塁率4割8分7厘のシーズン記録だ。

要するに、日本ハムの近藤健介が、NPB記録である1986年落合博満の出塁率.487に迫っていると書いたのだ。
確かにそれは事実だが、
NPBの出塁率(OBP)の計算式は1984年から
 出塁率 = (安打数+四球+死球)÷(打数+四球+死球+犠飛)
となったが、それ以前は
 出塁率 = (安打数+四球+死球)÷(打数+四球+死球)
だった。犠飛を加えてなかったのだ。

だから公式記録では出塁率1位は1986年の落合の.487になっている。しかしそれ以前には王貞治という次元の違う打者がいた。それ以前の記録も、今の計算式にして50傑を出すとこうなる。

OBP1は公式の出塁率、1983年以前は犠飛が入っていない。OBP2は、現在の計算方式でのもの。なお、犠飛(SF)は1953年まで記録されていなかった。青字は1984年以降の記録。

シーズンOBP50傑

OBP-Season


戦前、ショートシーズンの景浦將と桝嘉一を除いて、王貞治の名前が7位までに5つ。出塁率5割以上も2回記録している。

なお「最高出塁率」がセ・パ両リーグのタイトルになったのは1985年から。パ・リーグは1967年から「最高出塁率」を表彰していたが、セ・リーグは1962年から1984年までは「最高出塁数」を表彰していた。
それ以前にさかのぼると落合の1986年の記録は8位に過ぎない。

今季の近藤健介は227打数78安打65四球1死球3犠飛で、出塁率は.48649だ。落合の記録には1毛差ではある。確かにすごい記録だが、近藤はこれで満足するのではなく、フルシーズンでは王貞治しか記録していない「出塁率5割」を目指してほしい。

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中日・ナゴヤ球場・ナゴヤドーム・シーズン最多本塁打打者/1950~1988、2007~2019

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