独立リーグが今季、どこも潰れずにやっていけているのは多くのチームが持続化給付金を申請したことも大きい。

今年できたBCリーグ神奈川などは申請できなかっただろうが、他の球団はこの給付金に加え、金融機関の融資や公的助成で一息ついた。
また、選手も個人事業主だから、球団が教えて申請したところもある。独立リーグは地域とともにあるし、地域に対して貢献することで存在しているから、不正などはできない。
各球団の経営者に聞いても、その部分はかなり慎重に手続をしたようだ。

しかしそうした話とは別に、愛知大学野球部の投手大矢圭一郎が、持続化給付金をだまし取った疑いで逮捕されている。
大矢圭一郎は豊明高校時代に捕手から投手に転向、愛知大学リーグで5勝1敗という成績を上げ、上位ではないがドラフト候補だという。身長179㎝で最速143㎞/hは大したことないと思うが。

持続化給付金詐欺は、こうした申請関係に詳しい人物が、他の人間を巻き込んで行うことが多い。愛知大のケースも別の20代の男に誘われた事件のようだ。

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恐らくは軽い気持ちでやったのだろうが、この手の事件は社会的信用を大きく毀損する。

先日も沖縄タイムスの社員が、沖縄県で大々的に詐欺の申請をした人物に誘われて一口載ったために、沖縄タイムスそのものが甚大なダメージを被っている。沖縄タイムスと琉球新報はともに国の辺野古基地移設に強く反対する論陣を張っているために、右翼から強い攻撃にさらされているが、さらなる攻撃の口実を与えたことも大きい。

野球指導者は選手に野球以外のことも教えるべきだろう。こういう話は「気軽な儲け話」の顔をして近寄ってくる。何も考えなければ、うかうかと乗ってしまうかもしれないが、世の中にそんな甘い話はないのだ。一度名前を貸せば、詐欺の片棒を担ぐことになる。

日本の学生野球は四六時中野球ばかりさせている。選手はいろいろなことを学ぶ余裕がないのだ。ずっと学生を拘束するつもりなら、指導者は野球以外のこと、生活やビジネスについても教え込む必要がある。そもそも、指導者自身がそういう常識に欠ける場合もあるだろうが。



中日・ナゴヤ球場・ナゴヤドーム・シーズン最多本塁打打者/1950~1988、2007~2019

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