読者のコメントに早くも上がっているが、プロ野球選手が不祥事を起こすたびに何度のこの手の「お詫び」をすることへの違和感を表明しておく。

プロ野球選手は、自分が「犯罪行為」「反社会行為」を犯して更生を誓うときに、自分の行ったことを直視せずにやみくもに謝罪し、許してもらおうとする傾向がある。真剣に物事について考えたことがなくて「世間の人が良く使うお詫びの言葉を口にして頭を下げれば許される」と思っているからだ。

古くは1997年、小久保裕紀や鳥越裕介、山田洋などが脱税事件で起訴された際にその手の詫びを行って裁判長から

「例え、鳥越被告人が3割、3割5分打っても、山田(洋)被告人が15勝挙げようとも関係ない。社会人として、してはならないことを忘れてしまうとグラウンドで活躍できなくなる」

と釘を刺されている。

2016年の巨人、野球とばく事件ではただ一人、復帰を許された高木京介が

「何で償えるかといったら野球でしかない」

と言った際には、高校の先輩の松井秀喜から

「本人が復帰の道を選び、球団が戻した。彼も球団も相当な覚悟があったのだろう。復帰をみんなに納得してもらえることはまずない。ただ戻して良かったと思ってくれる人が少しでも増えるような姿勢を見せてほしい。結果で恩返しをするということではない。姿勢だ」

と言われた。

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今回の佐藤も

「自分が今後できることは、支えてくださっている関係の方々や期待してくださっている多くのライオンズファンの皆さまに対し、グラウンドで結果を残すことだと考えております。その日に向けて、精一杯、練習に励みたいと思います」

と言ったが、この言葉を逆手に取るなら、佐藤は「結果を残せなければ、一生許されなくてもかまいません」と言っていることになる。

当たり前の話だが、野球選手はそれ以前に一個の社会人だ。社会人として犯した罪は、いくら野球で頑張っても償うことはできない。

佐藤にとって大事な言葉は「結果を残します」ではない。「二度とやりません」という誓いだ。

報道によれば、佐藤は車をすでに売却し、一生運転をしないと誓い、タクシーで自主練習に通い、今後は本拠地・メットライフドーム近くに引っ越し、自転車で練習に通うのだという。
本来はメディアに対してそのことをはっきり宣言すべきだった。ただし一生車に乗らないのは難しいと思う。「現役中は」にすべきだったと思うが。

相棒の相内が、何度も馬鹿をやるのは、「今後はルール違反をしません」とか「コンプライアンスを厳守します」と明言せずに、「野球で数字を残しゃ、文句ねえだろうが」と開き直っているからだ。

球団も佐藤がコメントする前に、しっかり諭すべきだったと思う。ま、それができない球団だから何度も不祥事を出すのだろうが。


中日・ナゴヤ球場・ナゴヤドーム・シーズン最多本塁打打者/1950~1988、2007~2019

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