また学校で暴力沙汰が起こった。宝塚市の柔道部教員だ。



差し入れのアイスクリームを食べたことに怒って、1年生の部員2人に寝技をかけるなどして負傷させたという。1人は背骨の圧迫骨折を負ったとのことだ。部員は3回も誤ったというが、「今頃謝っても遅い」と暴力を続けたという。何とも幼稚な話ではある。

50歳になるこの教員は、中学部活を主たる活動の場としてきたのだろう。昭和の時代に教育をうけたはずだから、指導者から暴力容認の古い指導法を伝授されたのだ。
実名がメディアにさらされ、顔写真も出ていた。おそらくSNSでは、この教員に対する集中砲火が起こったいることだろう。そういう書き込みをするのは最低の人間だと思うが、これも今どきの「社会的制裁」なのかもしれない。

この教員は事実関係をおおむね認めたが、同時に「強めの指導をした」とも語っている。この認識を改めさせなければならない。
「暴力をふるうこと」と「指導」は似て非なるものだ。もし「寝技」の指導であるとすれば、子供が謝罪しても技をかけ続けることはないし、負傷させることも考えられない。
部活では、指導者が子供の生殺与奪を実質的に握っている。その前提で暴力をふるえば、それはリンチでしかない。

この人物にはしかるべき人が「お前がやったことは教育でも指導でもない」とはっきりと説かなければならない。

ほぼ間違いなく、父母から「復職嘆願」の声が上がるだろう。「指導に熱心な先生」「子供たちを厳しく教えてくれる」。一部の親は暴力をふるう教員が大好きなのだ。自分たちがそのような教えられ方をしているからだ。

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しかしながら「暴力」を「熱心さのあまり」「行き過ぎた指導」と言っている間は、日本の部活から暴力はなくならない。
牛や馬のように人間をたたいたり脅しつけたりして言うことを聞かせるのは、近代国家のやるべきことではない。そうして見に就つくとされる「根性」は、今後の社会では全く必要ない。

たとえ格闘技であっても「暴力」は「絶対禁止」にしなければ、日本のスポーツは進化できない。
この指導者は、もう教育の現場に戻ってくるべきではないと思うが、復職するのであればしっかりスポーツコーチングを学び直して、「暴力根絶」の担い手になって帰ってきてほしい。


中日・ナゴヤ球場・ナゴヤドーム・シーズン最多本塁打打者/1950~1988、2007~2019

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