DeNAは、10月30日(金)~11月1日(日)横浜スタジアムにおいて開催されるプロ野球公式戦(横浜D対阪神)を対象に、十分な感染症対策を講じた上で、観客数の上限を緩和し、80%を一つの目安にして試合を開催し、コロナ対策に関する技術実証に取組むと発表した。
従来の興行形態に戻すためにも、こうした取り組みは重要ではあろう。こういう形で来季に向けて少しずつ規制緩和をしていく必要がある。
今のプロ野球は驚くほどお客が入っていない。すでに2万人以下まで規制は緩和されているが、昨日の中日ー阪神などは5000人台だった。人気カードのはずだがガラガラの中で試合が行われていた。

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そういう意味でも、一刻も早くお客をいっぱいにしたいという球団の想いはわかる。しかし80%までお客を入れたときに「大丈夫なのか、どうか」をしっかり確認することは可能なのだろうか。

プロ野球の観戦者から感染者が出ているかどうかは、現時点ではほとんどわからないのだ。各球場では検温を実施し、観客の氏名を特定し、接触確認アプリ「COCOA」や「大阪コロナ追跡システム」のダウンロードなどを促しているが、ほとんど感染者の情報が入ってこないのだ。

観客数を抑制している中でも、すでに延べ320万人が観戦しているが、感染者の報告は発表されている限り1人しかいない。
日本の感染者数は9万人。人口に占める割合は0.07%弱だ。その比率で行けば320万人ならば2200人ほどが感染してもおかしくないが、ほとんど報告がない(ご指摘があり数値修正)
多くの球場は都会にある。しかも応援に規制がかかっているとはいえ、大人数が集まってときには声を上げるのだ。阪神の応援団などは今でも普通に歓声を送っている。

おそらく、感染者を捕捉する機能が正常に作動していないために「よくわからない」のが実態だろう。国の「COCOA」や大阪の「大阪コロナ追跡システム」などから感染者がわかったケースは今のところほどんどない。こうしたシステムが機能していないのだろう。
観客は試合から2週間はチケットを保存するように求められているが、それも守られていないのではないか。

今、すべての球場では検温が行われている。このことですでに発症している人の入場はある程度防げているとは思うが。それ以上のことは全くできていないと思う。球場内でのマスク着用やアルコール消毒はうるさく言われているが、それにも限界がある。

今後、観客席から感染者の報道があるとすれば、応援団からクラスターが出るとか、大型バスで応援に来た団体が帰ってから感染するとか、まとまった数での感染が明るみに出るケースだろう。

しかし実際には、球場での感染はある程度広がっていると考えられる。野球観戦はリピーターが多い。同じ顔ぶれが何度も顔を合わせるうちに感染者と濃厚接触している可能性もある。

要するにNPBは「実態がわからない」ことをいいことに、規制を緩和しようとしている。
経済活動を続ける上ではやむを得ないことではあるが「もう大丈夫」と言える日は、そんなに近くはないことを認識すべきだろう。


中日・ナゴヤ球場・ナゴヤドーム・シーズン最多本塁打打者/1950~1988、2007~2019

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