今年の大奮闘は、MLBに行くための「お礼奉公」ではないかと以前に書いた。
2017、2018年にくらべれば、今季の沢村賞は確定的とはいえないが、それでも13勝1敗という成績はずば抜けている。
ここまで頑張るのも、伯父さんの原辰徳監督に「MLB挑戦」を許可してもらうためだという。

MLB関係者からすれば、渡米直前のシーズンに無理はしてほしくないところだ。MLBでは毎試合100球以上投げることはないのだ。120球も投げることができる能力を証明する必然性はないのだ。

菅野は1989年11月生まれ、1年浪人しているのでプロのキャリアは8年目である。

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非の打ち所のないキャリアSTATS。平成生まれ唯一の100勝投手だが、平成最強の投手と言っても過言ではない。

ただ菅野は「上り調子」ではないだろう。奪三振率は20代半ばに比べれば少し落ちている。今が全盛期、あるいはやや下り坂という感じではないか。

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来季、MLBに移籍するとすれば菅野は32歳。ダルビッシュ有、田中将大26歳、前田健太28歳、大谷翔平24歳、菊池雄星28歳、30歳以上で挑戦した先発投手は33歳の黒田博樹、31歳の岩隈久志くらいだ。

菅野はMLBでは通用すると思う。4シームは150㎞/hほどだが、小さく動く2シームやスライダー、カットボールがある。黒田博樹や今の田中将大のような投球をすると思う。制球力もあるし、守備もうまい。
ただ、MLBではエースではなく、黒田、田中同様、3番手で2桁勝利というレベルに落ち着くと思う。

それでもいいと言えばいいが、MLBは来季、どんなシーズンになるかは全く見えていない。NPBはおそらく入場者を規制しつつも143試合に戻ると思うが、アメリカの感染が収まらない中でMLBがまともなシーズンに復活する可能性は小さいだろう。また選手会とMLBの交渉ももつれる可能性がある。
今季移籍した筒香、秋山らはともに実力を十分に発揮できなかったが、異常事態でいきなり大活躍するのは難しい。

菅野がMLBに行くとすれば、再来年、33歳のシーズンの方が良いだろう。それでも菅野ならば5年程度は活躍できるのではないか。願わくば、来年は「そこそこの成績」で肩肘、腰を温存してほしいと思うが。巨人は来年、新たなエースを見出すべきだろう。


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