ここ2年、一軍では投げていないからやむを得ないが、一つの時代の終わりを感じさせる。

近鉄でも、楽天でも、マリナーズでもエースとして立派な成績を残した。
「技術」を感じさせる投手だ。

キャリアSTATS

Iwakuma


堀越高校からドラフト5位で近鉄に。ひょろっと長い投手だったが、2年目から先発投手として台頭し、2003、2004年と15勝を挙げ、近鉄のエースとなる。

2004年の球界再編で合併球団オリックスに入団することを拒否し、楽天に。彼の意地を感じさせた。

楽天入団2年目から、肩や腰に故障を抱え不振に陥るが、2008年に復帰し21勝。NPBでのキャリアハイを記録した。
この時期の楽天では極端に言えば「掃きだめの鶴」のような存在であり、田中将大にとってはチーム内で唯一の目標だったと言えよう。

2012年に海外FAでマリナーズへ。
2年目の2013年のマウンドは見事の一言だった。私は1球ごとにデータをつけていたが、岩隈の小さく落ちるツーシームは、わかっていても打てない魔球だった。無駄球を使わず、すいすいと投げる投球は見ていて楽しかった。
NPB時代は体の大きさを利して速球を見せていたが、そこから見事にモデルチェンジしたわけだ。

この年のサイ・ヤング賞投票はレンジャースのダルビッシュ有が2位、マリナーズの岩隈が3位だった。

フェリックス・ヘルナンデスとともにエース格で活躍したが、2017年以降はまともに投げられず。

巨人に移籍したが、昨年はイースタンで投げたものの今季は2軍の登板もなし。

岩隈については「無理をしない」「自分から降板する」という批判があるが、自分のコンディションをしっかり把握していたから自分から降板を申し出ることができたのだ。

長期にわたって安定感ある成績を上げることこそがプロの責務だ。そういう意味ではプロ中のプロだったと言えよう。


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