アメリカならば、契約していない選手は自動的にFAになるが、日本では球団が「やめろ」と言わない限り選手の保有権は球団にある。

功績のある大選手に対して、面と向かって「やめろ」と言えるフロントはまずいないから、球団としては戦力になっていないベテラン選手に対しては自分から引退を申し出るのを待つしかない。
ナゴヤドームで山﨑武司は「中日は、ベテランに対しては、やりたいだけやってくれていいという姿勢だった。僕と山本昌さんはいつ辞めるかは自分で決めることになっていた」と言っている。
山井大介などはその域に達しているのだ。あとは自身の判断だ、

藤川球児は自分から引退を明言したことで、花道を作ってもらった。しかし、その踏ん切りができない選手もいるのだ。
松坂大輔は8000万の年俸をもらっているようだが、今季は全く登板できなかった。それでもチームは引導を渡すことができず、本人の意向を尋ねることとなった。

サンスポ
西武が松坂大輔投手(40)と来季契約を結ぶ方針であることが1日、分かった。今季は14年ぶりに古巣に復帰したが、7月に頸椎(けいつい)の手術を受けるなど故障続きで、公式戦の登板はなし。それでも球団側は野球に取り組む姿勢などチームに与える影響の大きさを重視。本人も復活を目指し、現役続行を決断したもようだ。

松坂は1999年に「松坂フィーバー」を生み出した人気者であり、MLBに行くまでは圧倒的なエースだった。それだけでなく「松坂世代」のフラッグシップでもあり、特別の存在ではあった。

ではあるが、松坂が投手として機能するのを見た人は、ここ2年いないはずだ。

キャリアSTATS
Dice-K


西武に復帰した今年はキャンプでは恒例の投げ込みを行ったが、開幕後はほとんど投げることができなかった。
チーム、投手コーチも松坂にアドバイスをしていないようだ。腫れ物に触るような状態になっているのではないか。

これは2018年、中日で二軍戦に投げる松坂。

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「身の引き際」がわからないまま、こじれさせているという印象だ。41歳になる来季、松坂にできることは「マウンドでファンに別れを告げる」ことだけだろう。
球団は財政が厳しい中、それだけのために、いくばくかの年俸を支払うことになる。育成に落とすわけにもいかず、70人枠を1つ開けることにもなる。


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