サンスポ

巨人・原辰徳監督(62)が12日、“球界発展3カ条”を提言した。川崎市のジャイアンツ球場で行われた1軍の全体練習を見守りながら、報道陣に(1)DH制の導入(2)初期費用の低価格化(3)女子野球振興-の3つを直言した。
原監督は、3度目の巨人監督になってからいろいろな提言をするようになった。視野が広がったのかもしれない。

(1)DH制の導入
セ・リーグがどうやってもパ・リーグに勝てないことから提唱し始めたのではないか。うがった見方をする向きは「坂本勇人の選手寿命を永らえさせるため」というが、そういうことではないと思う。
世界の趨勢を見ても、DH制のある野球が主流になりつつある。私などスコアブックを付けていても、投手が打席に立つセ・リーグの試合にちょっと違和感を抱くようになっている。
セ・リーグがDHを導入していないのは、パ・リーグに対する「意地」のようなものだが、そろそろ根を上げても良いように思う。

(2)初期費用の低価格化
野球離れが著しいことを小耳にはさんだのだろう。ジャイアンツ・アカデミーは小学校低学年、未就学時に向けた野球教室を行っている。入り口部分での教育では12球団随一との評価もある。そういうこともあって、裾野普及の必要性を感じたのだろう。
野球用具の低価格化の最大の障壁は、高野連や学生野球協会などの団体だ。彼らがお墨付きを付けた野球用具でなければ、試合で使用することはできない。
言うは易しだが、原辰徳はこの壁を破るためにどんな努力をする気だろうか?

IMG_0327


(3)女子野球振興
女子プロ野球は「わかさ生活」が一社で仕切ってきた。創業者利益を独占するつもりなのか、他の企業の参入を拒絶した挙句に、昨年、主力選手を大量に解雇。今季も存続はしたが、多くの関係者が愛想をつかす事態になっている。わかさ創業者の私物化がこの事態に至ったと言える。
西武やDeNAなどがチームを作ったり支援をしているが、巨人がチームを作って、リーグ戦を始めれば、女子プロ野球は一気に盛り上がるはずだ。

P9241528


原辰徳の提案は、全部、非常に良いと思うが、言いっぱなしではなくどう具体化していくのか、そこが大事だろう。引き続き注視したい。


夢の打点王レース/中田翔・浅村栄斗vs11人の打点稼ぎ人

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!