日刊スポーツ
ロッテ沢村拓一投手(32)が、メジャーリーグ挑戦を視野に海外フリーエージェント(FA)権の行使を検討していることが15日、分かった。(中略)ロッテへの感謝の思いは持ちながら、159キロの速球、150キロ台のスプリットは球界屈指で、複数のメジャー球団が獲得調査を進めているとみられ、決断が注目される。

これは2つの意味で無謀だと思う。

ひとつは、来季のMLBがどうなっているかわからないこと。アメリカの新型コロナ禍は、ますます悪化している。
今年も60試合しかペナントレースは行われなかったし、ペナントレースはすべてが無観客。移動も、対戦相手もイレギュラー。今季NPBから加入した筒香嘉智、秋山翔吾、山口俊の3人も十分に適応できないままにシーズンが終わってしまった。
ウィンターミーティングも中止だと言われるし、FA市場も凍り付いたようになっている。こんな状況で澤村がまっとうに評価されるかどうかはわからない。

もうひとつは、MLBでの救援投手のステイタスが低いこと。MLBでは救援投手は「使い捨て」であり、年俸も高くはない。

澤村のキャリアSTATS

H-SAWAMURA


今季の澤村はロッテに移籍してからV字回復したが、あくまで救援投手である。
MLBでは救援投手の年俸は驚くほど少ない。

先発投手の最高年俸はゲリット・コールの3600万ドル、次いでマックス・シャーザーの3592万ドルだが、救援投手はウェード・デービスの1700万ドル、次いでクレイグ・キンブレルの1600万ドルだが、大部分の救援投手は500万ドル以下だ。しかも単年契約が多い。

端的に言えば「救援投手は履いて捨てるほどいる」から「使えなくなったら終わり」なのだ。沢村の年俸は1.5億円ほどだが、せいぜい300万ドル程度の2年だろう。

澤村は平野佳寿くらいの成績を上げることはできるだろう。山口俊よりいいかもしれない。
しかし162試合で60試合以上も投げる過酷な境遇の上、大型契約ではないから戦線離脱すればそれで終わりだ。

ロッテに入れば「勝利の方程式」の一員として大事に使ってもらえるだろう。MLB挑戦は無謀だと思う。


夢の打点王レース/中田翔・浅村栄斗vs11人の打点稼ぎ人

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!