デイリースポーツ
提案したのはソフトバンクで、新型コロナウイルスの影響を強く受けたシーズンで、選手の疲労・肉体的負担が強いことを理由に、投手の肉体的負担、故障のリスクを軽減することが理由とされた。

ソフトバンクのこの申し出は、かなりのこじつけだとは思う。
ソフトバンクにしてみれば、今季一度も打席に立たなかった投手を打席に立たせるのが怖かったし、DH制に慣れきってしまったので「もういいじゃん」となったのだろう。
原辰徳監督はもともとDH推進論者だから、二つ返事でOKしたということだろう。

それに対して、スポーツ紙の反応が笑える。
日刊スポーツ
「投手交代の妙が減る」「本来の野球は9人で行うもの」と伝統を尊重する声はある。また高校生などアマチュアで多く見られるエースで4番。「投手に専念することになれば、打者全体のレベルが下がる」と懸念する意見もある。

伝統って何?やる気のない投手がだらだら三振すること?
1975年にパが導入を決めた際に、セは、自分たちより下だとみなしているパ・リーグに同調するのが嫌さに導入しなかっただけだ。
そのときも
「投手交代の妙が減る」「本来の野球は9人で行うもの」
と言っていたが、45年経っても同じことをいっているだけだ。その間に、世界中の野球がDH制を敷くようになった。投手と打者の分業がさらに進んでいる中で、投手が打席に立つ意味が、どんどん微細になっている。

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新たに「DH制を導入しないことのメリット」をプレゼンテーションできない限り、DHを導入しない理屈はほとんどない。

「投手に専念することになれば、打者全体のレベルが下がる」
DH制を導入したパ・リーグの方が、セ・リーグよりもレベルが上になっている現状を考えれば、これもただの難癖の類だろう。
二刀流の大谷翔平は、恐らくセ・リーグではでてこなかったはずだ。頭の固い年寄りに「どっちかにしろ」といわれたはずだ。

DHを導入したパ・リーグは、導入しなかったセ・リーグよりも頭が柔らかくて行動力があるのだ。
頭が固くて古いセ・リーグは、そろそろその軍門に下るべきなのだ。


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