日刊スポーツ
「ヤマシタ、お前は全部一緒にいたからわかるだろう。ちゃんと選手に準備してもらってくれ。五輪はやる。自国の選手が活躍しないと五輪は盛り上がらないぞ」
バッハ(Bach)というのはドイツではありふれた名前で、日本で言うと「小川」という意味だそうだ。
小川さんは何を根拠に、日本のスポーツ界をたきつけるのだろうか?
ただでさえも目上の人や権威の弱い日本のスポーツ界が、世界の小川さんからここまでたきつけられれば、準備せざるを得ないではないか。

昨日、日本シリーズが終わってからたまたま居合わせた豊浦彰太郎さんと話をしたが、

「バッハは放映権料が欲しいから、何としてもオリンピックをしたいんでしょう。日本は無観客で大会を強行することになるのではないですか。アメリカでは無観客でも大会があれば、ケーブルテレビ局は放映権料を支払いますから」と言った。

そうかもしれない。無観客でも試合さえ行われれば、オリンピックは挙行できたことになるし、歴史に名を刻むことができる。
しかしながら、日本が五輪決定以来、大変な金をかけて整備してきたスタジアムや道路などのインフラは、ほとんどが無駄になってしまう。
入場料収入や会場内での物販収入もほとんど期待できないし、そもそも「オリンピックブーム」は起こらないだろう。

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朝日新聞から産経新聞まで、テレビ東京からNHKまでがこぞって行うはずの「翼賛報道」も、盛り上がらないだろう。

ワクチン接種が現実的な話題になってきているが、せめてワクチン接種が世界中にいきわたるまで、大会を延期できないのか。

これで「やったこと」になって、2022年の北京冬季五輪にバトンタッチされてしまえば、東京五輪は最もしょぼかったオリンピックになるだろう。
バッハ的にはそれでもOKなのだろうが、日本のスポーツ界はそれで本当にいいのか?


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