解説者や記者がソフトバンクをほめちぎっているのだが…

曰く球の速さが違う、曰くスイングが違う、曰く試合に向き合う姿勢が違う、曰く控え選手のレベルが違う、曰く精神力が違う、曰くベンチで笑ったりしていない。

これって勝ったチームが「よく見える」というだけでしょう。勝因や強さの要因ではないでしょう。

中学高校時代、参観日でやってきた親に「あれがクラスで1番の奴だ」というと親は「よくできる子は目の輝きが違う」「お前みたいに口開いてない」「歩き方もしっかりしてる」とその子をほめちぎったものだ。

それと一緒ではないかと思う。球が速いだけなら、巨人のデラロサが一番速かったのだ。スイングスピードも岡本和真と柳田悠岐で何ほどの違いもないだろう。野球に取り組む姿勢もソフトバンクと巨人で大きく違うはずもない。

それは「原因」について述べているのではなく、目の前で起こったことの「印象」を述べているだけだ。

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巨人、セ・リーグがソフトバンク、パ・リーグに勝てないのは、個々の選手の直接的な能力や精神力、戦術の差ではないと思う。

チームの育成力、マネジメント力、さらには経営姿勢、企業風土なども含めたもっと大きな問題が背後にあるのだと思う。

端的に言えば、巨人は「野球はかくあるべし」というガチガチの観念で野球をしてきた。変化することに臆病で「伝統」という意味のないものに固執していた。
これに対し、ソフトバンクは良いものはどんどん取り入れて、毎年のように変わっていった。まさにMLBのように「変わること」を責務と考えて変革を進めていった。

最初は小さな差だったが、それがどんどん大きくなって、この惨状につながったのだ。

それを真剣に論じなければ、今後のNPBの発展はないだろう。


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