日刊スポーツ
この日、千葉県鎌ケ谷市内の球団事務所で記者会見に臨み「杉谷拳士、海外FA権は行使…しま…せんでした」と発表。「ファイターズのユニホームを着て、体力が続く限りやらせていただきたい。化け物になりたいなと思います」と“生涯ハム”を宣言した。

私の知る日本ハムのあるフロントは
「杉谷なんて、プロ野球で通用するような選手じゃないんだ。でも、あいつは“野球が大好き”という一心で、あそこまでやっているんだ。あいつは大した奴なんだ」
と話した。

この話を聞いてから、杉谷に対する見方が変わった。とんねるずの石橋と一緒に先輩の中田翔をおちょくったり、球場でもいちびった態度を見せることがあるが、本質的には野球に対して誠実に向き合う選手なのだ。

キャリアSTATS ファームも含む

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帝京高校から2008年、ドラフト6位で日本ハムに。浅村栄斗、西勇輝、中島卓也、大田泰示、中村悠平らが同世代のドラフト同期。

2年間はファーム暮らしだったが、この時期に台頭して3年目に一軍昇格。以後、ユーティリティとして活躍してきた。

投手と捕手以外のすべてのポジションを守るうえに、スイッチヒッターでもある。守備固め、代打、代走、そしてスタメンの上位、下位とじつにいろいろな役どころで重宝する。

その上に、チームを鼓舞するパフォーマンスもある。彼は人気者だが、試合の則を超えるような逸脱はほとんどない。わきまえているという感じだ。

今季は、ついに2軍でプレーすることなくシーズン通して1軍要員だった。

来年2月には30歳になる。この打撃成績だけなら、トレード要員、最悪の場合戦力外になってもおかしくないが、守備面や目に見えない貢献もあって、彼はチームに欠かせない存在になっている。

こういう名選手もいるということだ。

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