報知
日テレ社長、中継スタッフから女子ゴルフ渋野への“お菓子手渡し行為”を謝罪
日本テレビだけではないだろう。今の民放地上波テレビがスポーツに対してどのように考えているかがよく表れた事件だと思う。

要するに、今の民放地上波テレビは「スポーツなんて面白くない、視聴率なんて取れない」と考えているのだ。だからスポーツをそのまま報道するのではなく、ファンが喜ぶようなシーンをぶっこむ必要がある。
女子ゴルフと言えば、渋野日奈子、渋野と言えば「お菓子」。ラウンド中にお菓子を食べれば、話題性が上がって視聴者も注目する。ディレクターがカメラマンに「やっとけよ」と指示したものと思われる。2回やったというのが「確信犯」であることを物語っている。

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この手のメディアは、スポーツ、アスリートへのリスペクトが欠如しているし、ファン、視聴者も馬鹿にしている。
出演者の才覚任せの安直なバラエティ番組で、あぶくのような視聴率を稼いでいるうちに、価値観がマヒしてしまったのだと思う。

「スポーツが面白くない」わけではない。報道する側が、スポーツへの理解力が減退し、何が魅力なのか、何を伝えるべきなのかが理解できなくなっているのだ。

安直な話題性に走り、安易に「感動」を量産するうちにクリエイティビティが磨滅したのだろう。

地上波民放のスポーツ中継の劣化が顕著になって久しい。我々は表面的には、ただただ煽るだけで、ろくに競技を知らないアナウンサーしか知らないが、ディレクターや制作者も劣化していたわけだ。

今のスポーツ中継はNHKと製作費が乏しいBS、CS放送で持っている。地上波は製作費は多いが、スポーツ界にもスポーツファンにも喜ばれるようなコンテンツは作っていない。

「NHKから国民を守る会」よりも「地上波民放からスポーツを守る会」の方が必要ではないかと思う。


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