何度かやってきたが、2000本安打以上の打者の殿堂入り状況についてみていこう。

2000本安打を記録した53人のタイトル、受賞歴、さらには監督での実績。

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殿堂入りの基準は揺れ動いているが、数字で客観的に見るといくつか見えてくる。

まず「2500本安打」は「当確」。7人しかいない。

「三冠王」も「当確」。2000本を打っていない松中信彦も当確ではあろう。

2000本を打ったうえで「MVP」受賞歴があるのも非常に有利だ。MVPをとった打者で殿堂入りしていないのは、まだ競技者候補で上がっているアレックス・ラミレス、阿部慎之助、今後候補になる松井稼頭央を除くと加藤秀司しかない。エキスパート表彰の候補だが、殿堂入り資格はあるだろう。

2000本を打ったうえで「複数のタイトル」を獲得した選手もかなり有望ではあろう。
ただ首位打者、打点王、本塁打王に比べて盗塁王や最多安打は印象が薄いかもしれない。

ベストナイン、ゴールデングラブは「たくさん獲得しているほうがいい」程度か。

監督成績もエキスパート表彰になれば説得力があるが、2000本安打者で監督成績が後押しして殿堂入りしたケースはない。

こうしてみてくるといくつか、目立つケースがある。

殿堂入りした選手では、主要タイトルが全くない立浪和義が殿堂入りしている。これは二塁打数のNPB記録を持っていることや、2480本という安打数が大きかったのではないか。

立浪が殿堂入りするのなら、石井琢朗が殿堂入りする可能性はあるだろう。

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殿堂入りしていない選手では、土井正博の存在が際立っている。「黒い霧事件」に関わったからとか、とばく事件がどうのと言われている。しかし彼が殿堂入りしていないのは、どう考えてもおかしいだろう。

それ以外では前述の加藤秀司も殿堂入りしてしかるべきだ。

今後の予想でいうと新井貴浩は晩年のMVP受賞でぐっと可能性が高まった。さらに阿部慎之助、小笠原道大、松井稼頭央らも有望か。
MVP2度のアレックス・ラミレスも可能性が高い。

坂本勇人はここからの選手だが、既に殿堂入りの資格はあろう。

清原和博は成績だけでも殿堂里は微妙なクラスだが、問題外なのだろう。ずいぶん太ってきたが、大丈夫だろうか?とてもリハビリ中には思えない。


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