続いて2000本未満1500安打以上の打者と、殿堂入りの関係についてみていきたい。

1500本安打を記録した65人のタイトル、受賞歴、さらには監督での実績。1500未達の4人も加える。

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2000本安打未満で、殿堂入りしている選手の多くは、「2000本安打」がメルクマールになる1970年代以前に活躍した選手だ。

戦前デビューで2000本安打に達したのは川上哲治だけ。戦争がなければ当然、2000本に達したと思われる青田昇、西沢道夫、小鶴誠、藤村富美男、白石勝巳、千葉茂、呉昌征。
戦後デビューだが、2リーグ分立前後のプロ野球興隆期に活躍した大下弘、飯田徳治、吉田義男、豊田泰光らがこれにあたる。

このうち吉田義男は監督実績との合わせ技と考えることもできるが、他の選手はほぼ現役時代の実績だけだ。

原辰徳と伊東勤、森昌彦は、明らかに現役時代の実績+監督実績で選ばれている。ここには含まれないが、広岡達郎もそうだろう。

上記のどれにも属さないのが田淵幸一。1532安打、本塁打王1回だけで、監督実績もほとんどないまま殿堂入りしている。

端的に言えば「人気」ということになろう。掛布雅之もこのラインで殿堂入りするのではないか。

1500本以上2000本未満の顔ぶれで殿堂入りしそうな選手は、日米合わせ技で2000本を超えている福留孝介、青木宣親。青木はNPB史上最高打率保持者でまだ安打数を増やしそうだ。

そして平成唯一の三冠王の松中信彦は、恐らく当確だろう。

さらに現役の中村剛也は、本塁打王、打点王合わせて10回。これは大きいのではないか。タフィ・ローズも実績的には十分だが。

リーグ優勝3回の緒方孝市は、エキスパート部門で殿堂入りの可能性はあるか?


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