野球殿堂入りリストを見ていくと、当然殿堂入りすべき、あるいはせめて候補に入っているべき野球人が入っていない例が散見される。
投手では、通算206勝158敗193セーブ、防御率2.49、MVP2回、沢村賞1回、最多勝2回、最優秀防御率1回の江夏豊だ。
200勝だけで文句なしの「当確」であり、他の記録を含めれば殿堂入り選手の中でも実績で上位に来るはずだ。
しかし、1993年に覚醒剤取締法違反(所持・使用)の現行犯で逮捕された。初犯ながら所持していた覚醒剤が52gと異例に多かったことから懲役2年4か月の実刑判決を受け、服役した。
1995年に仮釈放となったが、それから25年経つが、殿堂入りしていない。
江夏はこの間、覚醒剤使用などの報道はなかった。大きなトラブルもなく、野球評論家として活躍している。担当者や編集者はわがままに振り回されているとのことだが、まっとうな生活を送っている。
しかし「あの時」のことから72歳の今もエキスパート表彰の候補にさえならない。
私は江夏豊は生きているうちに殿堂入りさせるべきだと思う。それだけの功績があるし、四半世紀前の罪は許すべきだと思う。
一般社会でも薬物犯罪は「厳罰」と「厚生」がセットになっているのだ。

類似の事件を起こした清原和博は実刑判決を受けたものの執行猶予となった。事件から4年、猶予期間も明けて清原はいろいろな活動を開始したが、現時点では今後、薬物に手を出さないと断言できる状況にはない。数字、人気から殿堂入りする可能性はあるだろうが、まだ無理だろうと思う。
しかし少なくとも10年は経過を見て、彼が本当に構成していると判断できれば、殿堂入りを検討すべきだろう。
江川卓については何度か触れてきたが、130勝では殿堂入りは厳しいとは思う。しかしMLBでもサンディー・コーファックスのように短期間の活躍でも殿堂入りするケースはある。検討される余地はあるだろう。
「江川事件」を理由に投票しない記者がいるとも聞くが、江川の異常な入団劇は、讀賣新聞グループの横車である。指弾されるべきは第一に巨人だ。そしてメディアがそれを許したという側面がある。
しかしひとたび入団が決まり、以降は他の選手と全く同条件でプレーをしたのだから、以後の江川については純粋に選手としての実績だけで評価すべきだ。「江川事件」を理由に選手江川卓を評価するのはフェアではないと思う。
メディアは神様ではない。選手を上から目線で裁く権限はない。
土井正博が殿堂入りしていないのはよくわからないが、彼も殿堂入りして当然だろう。
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私は江夏豊は生きているうちに殿堂入りさせるべきだと思う。それだけの功績があるし、四半世紀前の罪は許すべきだと思う。
一般社会でも薬物犯罪は「厳罰」と「厚生」がセットになっているのだ。

類似の事件を起こした清原和博は実刑判決を受けたものの執行猶予となった。事件から4年、猶予期間も明けて清原はいろいろな活動を開始したが、現時点では今後、薬物に手を出さないと断言できる状況にはない。数字、人気から殿堂入りする可能性はあるだろうが、まだ無理だろうと思う。
しかし少なくとも10年は経過を見て、彼が本当に構成していると判断できれば、殿堂入りを検討すべきだろう。
江川卓については何度か触れてきたが、130勝では殿堂入りは厳しいとは思う。しかしMLBでもサンディー・コーファックスのように短期間の活躍でも殿堂入りするケースはある。検討される余地はあるだろう。
「江川事件」を理由に投票しない記者がいるとも聞くが、江川の異常な入団劇は、讀賣新聞グループの横車である。指弾されるべきは第一に巨人だ。そしてメディアがそれを許したという側面がある。
しかしひとたび入団が決まり、以降は他の選手と全く同条件でプレーをしたのだから、以後の江川については純粋に選手としての実績だけで評価すべきだ。「江川事件」を理由に選手江川卓を評価するのはフェアではないと思う。
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異常なまでのチェーンスモーカーで、喫煙していないとじっとしていられない様子でした。
改めて覚醒剤の怖さを見せられた気がします。
ですが、氏の、もう二度と覚醒剤には手を出さないという意思は伝わってきました。
これだけの年月、再犯もせず、野球の解説にも真剣に取り組んできたことを鑑み、殿堂入りという形で認めてあげて欲しいと思います。
baseballstats
が
しました