新型コロナ禍はワクチンの接種が広がるとともに、折り返し点に至ろうとしている。

もちろん、ワクチンの効き目が期待通りではなかったら、その目論見は外れるが、ワクチン接種によって感染拡大が止まれば、経済は回復基調になっていく。
今、日本よりもはるかにひどい状態になっているアメリカやヨーロッパだが、回復基調に転じれば2021年半ばからV字回復する可能性があると報じられている。

しかし日本の回復は2022年4月になるという記事が出ている。

ワクチン接種準備遅れる日本 正常化は2022年4月 五輪開催は夢のまた夢

ワクチン遅れる日本、脱コロナは“2022年4月” 英医療調査会社が予測

独自ワクチンの開発が遅れているうえに、外国で開発されたワクチンの確保や接種準備でも、先進国では後れを取っているからだ。

新型コロナ禍での、政府の対策もすべて後手に回っている。政府は感染症対策を「いやいややっている」印象しかない。
そして地方の行政も、首長が号令をかけているにもかかわらず、遅遅として対策が進まない。

PCR検査の普及も、医療崩壊への対策も、胸がすくような対応をする行政担当者はほとんどいない。

これは日本の行政や企業の重要なポジションに「自分からは何にもしたくない」タイプの官僚型の人がたくさん配置されているからだと思う。

こういう人たちは上の指示だけで動く。また前例主義で動く。自分の意志で動くことを極端に嫌うし、自分の職掌を超えた動きも非常に嫌がる。
自分の労働量が増えることが嫌なのと、責任を特定されることを恐れるからだ。
こういう人間が要職についていると業務は一気に停滞する。しかも彼らは「服務規程」には違反していないから責められることがない。むしろ職務を逸脱して仕事をする人、先走って手を打つ人の方が、日本社会では睨まれることが多い。
私は菅義偉がそういう官僚人間の親玉のように見えて仕方がない。

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卑近なプロ野球の例を出して申し訳ないが、セ・リーグではDeNAを除く球団がこの体質だ。
何か依頼をしても即答はしない。「他球団はどうしているか」と聞いたうえで「検討してみます」だ。プッシュしなければ動かない。あるときなど「君の依頼を受けたら、僕は残業することになるんだけど」と言われたこともある。
パ・リーグ球団では、ほとんどが、即時に応じてくれる。「いい話だからすぐに進めよう」となるのだ。セ・リーグがパ・リーグにぼろ負けに負けるのもむべなるかなと思ってしまう。

新型コロナの感染が欧米ほど広がらなかったのは、日本人が非常に憶病で自分で感染防止策を講じるからだ。行政の手柄はほとんどないと思う。

それほど感染者も死者もいないのに、なぜか日本だけが回復が遅れたときに、日本人は組織のあちこちに牡蠣のようにしがみついて業務の流れを阻害している官僚体質の人に気が付くのではないか。
こういう人たちが、若者の未来を奪っている。


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