東京スポーツ
 中日が巨人・原辰徳監督(61)の緊急提言にNOを突き付けた。原監督はDH制の導入やFA制度での人的補償の撤廃またはプロテクト枠の拡大を求めているが「巨大戦力を持っているところが圧倒的に有利になる話」(球団幹部)と中日サイドはバッサリ。仮に制度改革案がセ・リーグ理事会に持ち込まれたとしても反対することになりそうだ。

中日ドラゴンズは、今年、他球団同様数十億円の欠損になっているはずだ。中日新聞社はグループ全体でたかだか千数百億円の売り上げしかない。ソフトバンクならこれしきの金額ははした金だろうが、中日にとっては本体の経営を揺るがしかねない大きな赤字だ。

しかし92歳になる白井文吾オーナーは読売新聞などに対するメンツがあるから、球団を手放そうとはしないだろう。経費の削減や、年俸抑制によってドラゴンズを維持しようとするはずだ。
中日ドラゴンズは、これまでにもまして余裕のない、せこい球団になっているはずだ。

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すでに中日ドラゴンズは「プロ野球の将来」とか「球団の未来」を展望するような余裕がなくなっている。DH制に対する視野狭小な見方を見ても、それが明らかだ。
幹部とはだれを指すのか知らないが、自分たちの「来年」のことを考えるのが精いっぱいなのだ。
「貧すりゃ鈍する」とはこのことだ。

新聞という業種そのものが、沈みつつある船のようなものだが、目先の利くものはさっさと下船しているので、新聞社には頑迷で視野が狭い人しかいなくなっている。それは読売新聞も同様ではあろう。

私は中日新聞が発行している東京新聞を評価している。何度か声をかけてもらってコメントをしたり、記事を書いたことがあるが対応も的確だった。
恐らく、今最も優秀なジャーナリストの一人である望月衣塑子さんも、中日新聞社の社員であり東京新聞の記者だ。
そういう素晴らしい仕事もしてはいるが、彼女が禄を食んでいる中日新聞は、病んでいる。将来を見通す力がなくなっている。それはドラゴンズを見てもわかる。
組織というものは一枚岩ではないし、様々な側面を持っているが、ドラゴンズは、中日が保有している限り、将来は拓けないだろう。

望月さんも早晩退社すると思うが、ドラゴンズも新しい主を見つけるべき時が来ている。


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