報知新聞が巨人・山口寿一オーナーに取材をしている。

山口オーナーによると、14日のセ理事会では、DH制に対する各球団の意見を持ち寄るとされていたが「結局はDH制は反対というだけ。何かしらの対策、対案というものはなかった」という。「みなさん『ディ』と口にした途端に結束するわけだから。これはプロ野球の長年の歴史でも、ちょっと異常。議論に入ることさえ許さない」と自虐的に笑うほどだ。

パ・リーグに勝てない理由がここにも表れている。
セの5球団(4球団?)は、DH制に反対しているのではなく「何かを変えること」「新しいことをすること」に反対しているのだろう。

表層的な見方としては「DH制を導入すれば、巨人が得をする」ということになろう。
金満球団巨人は、DH制を導入すれば、屈指の強打者を獲得して、圧倒的な打線を作るだろう。他の5球団と力の差ができるから、反対だ、ということだろう。

しかしながら、本質的には「今の体制を変えることで、新たな事態が出来すること」を恐れているのだろう。
よく言われるように「優勝なんかしなくていい」「現状維持で言い」と考える球団が伝統的に存在する。彼らにとっては「巨人が得をする」も、反対する口実に過ぎない。

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「パ・リーグよりもセ・リーグが弱いことがはっきりする」ことに対して危機感があるのも、巨人など一部の球団なのだろう。
「そこそこ観客が入って、球団が潤えばそれでいい」という怠惰な意識が球団に蔓延しているのだ。
球団やプロ野球に対する愛情やロイヤリティも感じられない。

セ・リーグ球団が変化するのは、経営がおかしくなって幹部連中の懐にも影響が出始めてからだろう。責任を追及されそうになれば、あたふたと動く。
早くそうなってくれた方が、NPBのためには良いと思う。


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