Number Webで今年のNPB12球団の振り返りを掲載中だ。

今季の中日についても振り返っているが

Ohno


このブログでも書いたように、今季の大野は今のNPBでは異様なほどの完投、完封数だった。今季は早々に巨人が独走し、後半戦はペナントレースが半ば決したような状況だった。
そんな中でポストシーズンに進出する可能性もないのに、大野だけが完投、完封で投げまくったことに対して疑問を呈した。

これに対してヤフトピでは「中日ファンの気持ちが分かっていない」「2位も6位も一緒なはずはない」などと批判が集まっている。
申し訳ないが、日本の野球ファンってこんなにレベルが低いのかと思ってしまう。
別にわざと負けろと言っているわけではないし、出し惜しみをしろと言っているわけでもない。
しかし、完投、完封しなくてもいい状況では、32歳のエースを温存するために引っ込めるべきではないかということだ。
中日には祖父江、福など優秀な中継ぎ陣もいるのだ。

「ファンは大野の奮闘する姿が見たかった」「沢村賞を取ったじゃないか」というかもしれないが、昨今、これだけ完封勝利を挙げて、翌年も同じような投球ができる投手は皆無に近いのだ。

21世紀以降、シーズン4完封以上の成績を残した投手

SH2001-2020


2年連続で4完封以上を記録したのは2017,2018年の巨人、菅野智之だけ。他の投手は4完封以上した年の翌年は完封数が減少している。そして多くは成績も下落している。
無理がたたったと見るべきだろう。菅野にしたところで、2019年は成績が急落したのだ。

しかも今年の大野を除く投手はすべて20代。今世紀に入って30代で4完封以上した投手は大野だけなのだ。

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優勝にも関係ないこのシーズンになぜここまで無理をさせる必要があったのか?
大野は2年連続で最多投球回を記録している。来季、成績が下落するのはほぼ間違いないところだ。

甲子園でもそうだが、日本の野球ファンは選手に完全燃焼させることが大好きだ。
その後の野球人生よりも「今」が大事というのは格好がいいかもしれないが、赤の他人が「先のことを考えずに限界まで行け」というのは無責任の極みだ。

球団、指導者にとっては選手は「資産」のはずだ。大野は今季、FA宣言せず3億+出来高の3年の大型契約を結んだが、今年の力投し過ぎで、来季以降成績が下落する可能性を全く考慮していないのは愚かとしか言いようがない。
MLBではこういう契約は考えられないだろう。

いまだに多くの野球関係者、そしてファンは来年成績が落ちるかどうかは「やってみないとわからないじゃないか」というのだろう。
こういう非科学的で、無責任な態度が「野球は馬鹿なスポーツだ」という一部の風評を生んでいる。

このNumber Webの記事で、大野が来年も活躍するとすれば、来季の中日は勝負の年だと書いたが、逆に言えば大野が落ち込めば、問題外の年になるということだ。そんな簡単な理屈がなぜわからないのかと思う。


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