菅野は元旦に渡米した。決裂する可能性もあるが、普通に考えてMLBのチームとの交渉がうまくいく可能性が高いだろう。

巨人は、ここ10年のNPBで最も優秀な先発投手の1人を失う。
しかし、今のところはかばかしい補強はしていない。DeNAの盛りが過ぎた先発投手を1人獲得しただけだ。

単純な足し算、引き算をしてみる。上が2020年、下が現時点での巨人投手陣

2020-2021-G


菅野の離脱の他、高木京介以下4人の救援投手が自由契約になった。このうち藤岡を除く3人は育成で再契約になった。

これは梶谷の人的補償でこれらの投手が指名されるのを避けるためだったと言われる。つまり再度支配下登録される可能性があるが、一応除外する。どっちにせよ大した貢献はしていない。

このほか沢村がシーズン中にロッテに移籍している。

現時点では、単純に菅野と井納の引き算になるが、67勝45敗から57勝48敗になる。勝率は.598から.543に下落する。

昨年の順位表に照らせば、.543はまだ1位だが2位の阪神は.531だから僅差で迫られる。実際には巨人の勝率が悪化すれば、他球団の勝率がアップするので、優勝は厳しくなる。

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菅野の移籍が決定的なのなら、どう考えても先発投手を補強すべきなのだが、大野雄大の獲得に失敗した後は、梶谷を獲得。そして実績だけはあるが荒っぽい2外国人を獲得しただけだ。

ヒッターズパークの東京ドームを本拠とする巨人だが、この2年は菅野でリーグ優勝をしてきた。
打線を多少補強しても、勝率は上がらない。ポジションが重なるスラッガーばかり獲得しているので、数字は相殺されて単純に積みあがらない。

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NPBから大物投手が移籍することはもうないし、巨人の外国人選手は8人もいるのでこれいじょう外国人投手を取るのも難しいだろう。

戸郷など若手の成長に期待しているのかもしれないが、今季の巨人は非常に雑な編成でペナントレースを戦うことになるのだろうか?


2021年 明けましておめでとうございます。

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