現実問題として、半年後に世界の国からアスリートやメディアやお客を東京に集めて、密をそこら中に作るスポーツイベントなんかできるはずはないのだ。

しかしながら、主催者側の国やJOCとしては、それは絶対に言えない。JOCや東京五輪事務局では何百人もの人々が給料をもらって働いている。その中には、広告代理店やメディアやいろんな関連企業からの出向者もいる。彼らはすでに長期間東京五輪のために働いている。
そして建物はほぼ出来上がっている。道路もインフラも整備されている。

こうした巨大な投資を積み上げてきた「東京五輪」を今更「なし」にはできない。国やメディアやスポンサーの投資を回収させないままに「中止」を宣言することはできない。

総理史上最強の馬鹿と言われた森喜朗でも、それに次ぐとみられる菅義偉でもそのくらいのことはわかっているはずだ。しかし今「中止」という言葉を出せば、政権を支えている企業や団体に甚大な損害を与える。そして支持基盤が揺らいでしまう。

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彼らが期待しているのは「天祐」だろう。神風でも吹いてコロナが退散するか、コロナから世間の気をそらせるような事件が起こって「やむなし」の空気になるか。
今のままだと「コロナ対策で失敗」→「五輪開催できず」という図式になってしまう。

この期に及んで「五輪ができる」と思っている人はいないだろうが、我慢比べが続いているため「できない」と言った関係者が叩かれるような状況になっている。

事態はだんだん滑稽なものになりつつある。

新型コロナは「東京湾にゴジラが突如現れた」ような災難ではある。ゴジラは夏場にはちょっと海に帰ったが、冬になって再び上陸し、建物を壊し始めた。
しかし政府やJOCの面々は、町が火の手に包まれ、人々が逃げ惑う中で「まだ大丈夫だ」と踏ん張っている。
人がバタバタ死んで、建物が宙を飛ぶようになっているのに、ゴジラを見上げながら「ゴジラに勝った証に」とか言っているわけである。

政権内部の誰かが正気に戻って「五輪どころではないでしょう」と言わないと、ゴジラに半身を食いちぎられながら、聖火を振りまわすような年寄りが出てくる。

もういい加減にしてほしいと思う。


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