選出された人に何の不満もないが、過去の経緯とともに見ても「なぜ今、この人なのか?」ということがわからない。
2010年からの特別表彰の選考経緯

HOF-2021Tokubetsu


川島勝司は中央大学を出て日本楽器、ヤマハの監督を経て1996年アトランタ五輪の日本代表。77歳。

佐山和夫はノンフィクション作家、『史上最高の投手はだれか』『黒きやさしきジャイアンツ』『「ジャップ・ミカド」の謎:米プロ野球第一号を追う』など。佐山さんの本は私の書架にもたくさんあるが、二グロリーグや野球草創期の話など、球史の中でも極めてニッチな話を丁寧に描いている。
司馬遼太郎と仲が良かったようだが、歴史に向き合う姿勢はよく似ているかもしれない。

この2人が選出されたのは誠に喜ばしいが、他の候補が選ばれなかった理由が判然としない。
話題という点では古関裕而が選出されても良かったと思うし、東海大の創設者の松前重義も選出にふさわしいだろう。この人は大学経営者だが、日本社会党の谷町でもあった。また東条英機に逆らって中年になってから太平洋戦争の最前線に行かされたりしている。

コミッショナーの金子鋭は「江川裁定」で知られる。功罪半ばする人物で、コミッショナー退任後は野球が大嫌いになったという。コミッショナーが全員殿堂入りするわけではない。

水島新司は引退と同時に殿堂入り候補を辞退した。

尾藤公は以前にも候補になっていた。特別表彰の場合、0票でも足切りはされない。

誰が候補になるのか、どういう基準で選ばれるのかがよくわからない。

前から言っているのだが、特別表彰は「アマチュア野球枠」に限定して、「野球文化殿堂」を別途作るべきだと思う。


2020年石山泰稚、全登板成績【ホールド相当の引き分けが8つ】

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