巨人は1月19日のセ・リーグ理事会で今季のDH制の暫定導入を再提案した。

報知新聞
政府による入国制限で外国人選手の来日が不透明になり、調整遅れが懸念されている。シーズン序盤の故障防止、戦力低下防止の観点から開幕から30試合、60試合の期間限定導入を提案したという。
球界関係者によると、巨人側からの提案は2案。開幕から1クール(ホーム、ビジター各5カード)となる30試合の限定導入に加え、緊急事態宣言の延長などによる外国人選手の入国遅れに備え、開幕から交流戦を挟んだ2クール(ホーム、ビジター各10カード)となる60試合の限定導入も検討するべき、と訴えたという。


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この提案の良しあしは別として、巨人は新型コロナ禍という未曽有の事態の中で、ペナントレースを戦う体制を整えようと、努力をしている。そして巨人は自分たちだけではなく。セ・リーグ球団にも呼びかけて変革を進めようとしているのだ。
一般的に見て、誠に妥当な企業努力と言えよう。

これに対し、 
阪神・谷本球団本部長は「十分に各球団からの意見を持ち寄って話し合った結果、提案は採用しないという結論に今日は落ち着いています」と見送ったことを明かした。
セ6球団は「何らかの対応策は必要」という見解で一致した。だが、DH制の暫定導入案に関しては、入国制限の時期が不透明な現段階で決めるべきではないなどとの声が多く上がり、この日の結論は持ち越しに。


巨人の提案の背景には、日本シリーズでソフトバンクに2年連続で完膚なきまでに叩き潰されたことがある。しかしそれは巨人一個の問題ではなく、セ・リーグ全体の問題でもある。
DH制の導入は新型コロナ禍を奇貨としたものではあろうが、実験的に導入することで、将来への布石にしたいという意識もあるはずだ。

しかし他球団は「DH制を導入すれば選手層が厚い巨人が有利になる」という認識がある。工夫次第で限られた予算でもDH制をうまく生かすことはできると思うが、そういう認識はないのだろう。

さらに言えば「ただでさえも新型コロナ禍でごたごたしているときに、ややこしい提案をするなよ」という認識もあるのではないか。

セ・リーグ球団の経営陣は、実質的に中間管理職的な位置づけの人が多く、大所高所からモノを見る人があまりいない。

ベンチャー系の企業では、社員や中間管理職でも企業の経営方針を理解して、自分自身で判断する人が多いが、昔からの企業では部長課長と名前がついても、上の言うことを唯々諾々と聞くだけのサラリーマンも多い。

巨人と他球団の見識の差は大きい。「何らかの対応策は必要」とのことだが、その「何らか」は、だれがいつ提案するのだろうか。
最終的に「巨人さんにはかなわんなあ」と足して2で割るような案で落ち着くのかもしれないが、そういう風潮は今の日本政府と同じで、ろくな成果につながらないのだ。

セ・リーグが「ダメな方のリーグ」である傾向は、まだしばらく続くのではないか。


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