巨人一転、他球団提案のDH制に「NO」 日本人限定で導入「差別。プロ野球の良識疑われる」

夕刊フジ
緊急事態宣言の延長に伴い入国できない外国人選手が相次ぐなか、戦力均衡を図る目的でセ・リーグに持ち上がった「日本人限定DH制」案に、これまで熱心にDH導入を提唱してきた巨人が一転、反対に回っている。

一言で言えば巨人を除くセ・リーグ球団は「セコい」ということになるのではないか。

外国人選手が来ていない球団が、格差を埋めるために「日本人限定でのDH」の導入を提唱したのは、外国人の出場機会を減らすことで戦力均衡化を図ったのだろうが、外国人選手はいずれはやってくる。そうなれば、日本人限定のDHは、不細工でナンセンスなものになるだろう。

巨人の幹部は
「どう考えても、外国人選手への差別だといわれる。プロ野球の良識が疑われますよ。絶対に反対」

これは至極真っ当な意見だ。今の外国人選手制度そのものが閉鎖的で問題視されているが、「日本人限定DH」はそれに輪をかけることになる。

この提案から見えるのは、5球団の幹部が「ほんの1か月先のことしか考えていない」ということだ。
新型コロナ禍は、収束に向かってはいるだろうが、今後も多難な状況は続く。
さらにパ・リーグの圧倒的な優位はこのままいけば、続いていく。セ・リーグの相対的な地位は低下する。
プロ野球は危機に直面し、就中セ・リーグは守勢に回っている。本来ならばセの経営者は将来を見越した抜本的な改革を志向すべきだが、残念なことに「この3月、4月に巨人に対して不利になりたくない」というちっちゃな目的でしかものを考えられないのだ。

これではセ・リーグは取り残されるだろう。少し前まで「頑迷」という言葉を辞書で引けば「讀賣ジャイアンツのような姿勢」と書かれていたが、今は「巨人を除くセ・リーグ5球団のこと」と書いてあるのではないか。

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