同じジャイアンツでも、MLBの方を選んだわけだ。ただし、かなり厳しい条件ではある。
メディアは「スプリット契約でジャイアンツに」と報じている。
山口俊はブルージェイズとポスティングで2年635万ドルで契約した。1年でDFA(実質的な戦力外)となったが、もう1年分の年俸はブルージェイズが負担する。今季、山口がマイナー、またはメジャー契約すれば差額の負担になる。

ウェーバーにかけられたが、メジャー契約でのオファーはなくFAとなり、ジャイアンツがオファーしたのだ。

基本的にマイナー契約だが、NRI(キャンプ招待選手)としてジャイアンツのキャンプに参加する。これで40人枠に入ることができればメジャー契約に切り替わる。こういう方式をスプリット契約という。駄目ならマイナーからメジャー昇格を目指す。一般的なNRIは、40人枠に入れなければ即FAだが、山口の場合はマイナー契約になる道もある。

現時点でジャイアンツのNRIになっている投手は山口を含め18人。
成績はキャリア。

Giants-NRI


ドミニコ・レオーネやニック・トロピア―ノのようにMLBでそれなりに名前がある投手もいる。

マイナーのキャリアしかない投手は、プロスペクトはいない。彼らは最後のチャンスをうかがっている。マイナー・リーグが160チームから120チームに削減されたために、ここで引っかからなければ失業、引退の危機にもなる。

この中でメジャー契約を勝ち取るのは2人程度だろう。今季が2019年と同じように運営されるとすれば、スプリングトレーニング中に与えられるチャンスは3回程度か。

山口はこの顔ぶれでは最年長の34歳、MLBでの実績はなきに等しい。しかしNPB時代の実力を発揮することができれば、生き残る可能性はあるだろう。ただしシーズン通して活躍できるかどうかは別の話だ。

今季が4月に始まるのか、5月になるのかさえ分からない状況だが、山口俊はまだ挑戦をするということだ。

IMG_3795



2020年S.パットン、全登板成績

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!