原監督が提案MLB流「キャンプ招待選手制度」導入

NPBの春季キャンプに「招待選手」制度を導入すべきと言ったのだ。

「招待選手」はMLBでは「NRI=Non Roster Invite」と称する。原則として球団とマイナー契約を結んで、スプリングトレーニングに参加し、成績やプレーで40人枠に入ってメジャー契約を勝ち取ることを目指すステイタスである。

今季で言えば山口俊がサンフランシスコ・ジャイアンツのNRIになっている。NRIには、40人枠に入れなかった場合に即、FAとなり球団を離れるケースと、マイナー契約が持続するケースがある。山口俊はスプリット契約とされているから、マイナー契約で残る可能性があるということだ。

NPBで戦力外になり、他球団からオファーがない選手は、「12球団合同トライアウト」でプレーを披露し、球団と契約する可能性が残されている。

さらに秋季キャンプ、春季キャンプで個人的にテストを受けて入団する選手もいる。その中には外国人選手の売り込みもある。

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原監督の提案は、春季キャンプに「招待選手」というステイタスを設けて、日本や海外の選手にトライアルさせようというものだ。

日本では在籍している選手は「終身雇用」的な安定感があり、春季キャンプではポジション争いはあるにしても、よそから来た選手にポジションを奪われる恐れはほとんどない。
しかしNRIを導入すれば、ちんたらやっている中堅どころは試合に出られなくなる可能性が生じるということだ。

緊張感があってよい話だと思う。「12球団合同トライアウト」が形式的なものになりつつある中で、プロ野球の「再雇用市場」を活性化させるために有益だと思う。

NRIが導入されるならば、その身分の選手にはオープン戦の出場資格を与えるべきだろう。また開幕前の契約解除やNRIの身分のままでの他球団への移籍も認めるべきだと思う。

NRIの選手の年俸はそれほど高くないはずだから、貧乏球団でも契約に手が出るのではないか。

困るのは「選手名鑑」を発刊している出版社やメディアだろう。開幕直前まで顔ぶれが決まらないからだ。ま、それくらい仕方がない。

NPBの選手はチームに忠誠を誓い、引退後もコーチやスタッフで残るなど「サラリーマン」になりがちだ。自分で考えない家畜的な選手も多い。
「雇用の流動性」は、選手を活性化させる。こういう今いる選手のステイタスを脅かすような施策はどんどん導入してほしい。

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