どんな形にせよ、東京オリンピックをやるということになれば、世界中に日本の新型コロナの現状についてアナウンスしなければならない。

競技をする環境、とりわけ東京地区の新型コロナの感染状況について、東京都と国は、世界のメディアにオンタイムでアナウンスする必要がある。
世界各国から派遣されている選手たちが、どんな環境で競技をしているのか、各国のメディアは知りたがるだろうし、伝えたいと思うからだ。

しかし日本では、自分たちの国や市町村の「感染状況」の把握は限定的なものにとどまっている。

Worldmetersというサイトでは203の国、地域の感染者数や死者数、PCR検査数が発表されている。これによる人口100万人当たりのPCR検査数のランキング。上位30か国と主要な国。

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上位の国では人口を上回る検査数になっている。小さな国だけでなくUAEやイギリス、アメリカなども人口を上回る検査数を実施している。

ほとんどの先進国では5割以上の人が検査を受けている。
陽性者数が比較的少ない東アジアの韓国や中国でも100万人当たり10万人以上が検査を受けているが、日本は203の国と地域の中で143位、100万人当たり6万人しか検査をしていない。

そういういい加減な検査結果を発表して「よその国より感染者が少ない」と言っているのだ。確かに日本では、いろんな要因で感染者数は欧米よりも少ないのは間違いないが、その実態はどれくらいなのかは今に至るも全くわからない。国はいまだに公費によるPCR検査を抑制しているからだ。
私はすでに4回PCR検査を受けたが、みんな自費、届けていないからこれは検査数の中に入らない。

巨人が那覇に設けたこの検査施設の結果も、国は把握していない。
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この状況で東京五輪が近づけば、海外のメディアはPCR検査の少なさ、それにともなう陽性者数の実態把握ができていないことに必ず言及するだろう。

日本のメディアはパチモンだから、7万円ゴチの女性広報官にちょっと言われれば「すいませんでしたー」となるが、欧米メディアはほんまもんである。いい加減なことをすれば、全部暴露する。文春が束になって攻めてくるようなものだ。
「やってる感」ばかりアピールして、じっさいは適当にしかやっていないいい加減な体制で、東京五輪をやれば、国や五輪委が火だるまになる可能性は、極めて高い。
海外には「忖度」という文化がない国の方が多い。

それを考えても東京五輪はお先真っ暗だと思うが、いかがか?


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