しかしこの球場に来るたびに、野球は外でやるもの、観るものだと痛感する。洗面器の底にいるようなドームでやっているのは「野球型ゲーム」でしかないように思う。
こんな感じの観客席、ざっくり見れば「埋まっている」。しかし応援は一切ないので、アメリカの球場みたいなざわめき感がある。12,042人、これはなかなかの入りではある。
ベンチ前では内川が何事か話している。ヤクルトという球団は「気安い」空気感があるが、内川はこの間加入した選手のように思えない。
先発は広島が大瀬良、ヤクルトが新入団の田口。田口は移籍初登板である。
田口のフォーム、改めてみると「立ち投げ」に近くて、力が抜けた軟らかい投法だ。剛速球はないが、スライダー、カーブなどでうまく広島打線を交わした。
大瀬良はどうだろうか。最高速は140㎞/h台前半。結果的に抑えたが、球の切れもよくなさそうで、あまり元気そうではなかった。
ヤクルト打線は、青木、山田哲人の飛車角落ち。新王将の村上はフルに出ていたが、少し体がすっきりした感じで、実に柔らかいバッティングを見せた。右左の違いはあるが、内川に似ている感じがした。
そして内川は汚い当たりの安打ときれいな中前打。打席での構えが大きくゆとりがある。去年は野球がしたかったんだろうなあ、と思わせた。
広島では田中、菊池、鈴木、松山の打順。鈴木誠也は安打はなかったが、どっしりと座りが良くて中堅に大きな当たりを飛ばしていた。
さて新外国人のケビン・クロン。CJクロンの弟だが、兄と同じであまり選球眼が良い感じがしない。菊池と並ぶとこれくらいの身長差だが、振り逃げ、見逃し三振、死球。日本人投手にあまり対応していなかった。
田口は2回で降板。知り合いのテレビカメラスタッフがいたようで、カメラに映りこもうとしている。なかなかコミカルなあんちゃんである。
ヤクルト2番手は高梨、広島は九里とそれぞれ先発投手を上げてくる。両打線ともに湿っていたので、高梨が1失点しただけで無難ではあった。しかし高梨は制球があまりよくなかった。
目立ったのは広島の矢野雅哉。ドラフト6位の新人だが、遊撃の守備の動きが実に俊敏。体は小さいが、田中広輔より明らかに守備範囲が広い。大卒だから即戦力のはずだが、田中と併用してもいいのではないか。きかん気な表情もいい。
大盛、羽月といい若手野手が育っていると感じた。
ヤクルトは村上以外の若手がぱっとしない。廣岡がでたのだから、その分レギュラーに近づいたはずだが、宮本、太田、中山に塩見とこの日は安打ナシ。38歳の内川が易々とレギュラーの座を確保するようならいかんのではないか。
ただ3番手に上がった高橋は、ぴゅんっと伸びている印象がある球を投げていた。「小気味よい」という感じ。
曇天の寒い試合だったが、やっぱりマツダスタジアムは良いなあと思った次第。
2018~20年山﨑福也、全登板成績
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田口のフォーム、改めてみると「立ち投げ」に近くて、力が抜けた軟らかい投法だ。剛速球はないが、スライダー、カーブなどでうまく広島打線を交わした。
大瀬良はどうだろうか。最高速は140㎞/h台前半。結果的に抑えたが、球の切れもよくなさそうで、あまり元気そうではなかった。
ヤクルト打線は、青木、山田哲人の飛車角落ち。新王将の村上はフルに出ていたが、少し体がすっきりした感じで、実に柔らかいバッティングを見せた。右左の違いはあるが、内川に似ている感じがした。
そして内川は汚い当たりの安打ときれいな中前打。打席での構えが大きくゆとりがある。去年は野球がしたかったんだろうなあ、と思わせた。
広島では田中、菊池、鈴木、松山の打順。鈴木誠也は安打はなかったが、どっしりと座りが良くて中堅に大きな当たりを飛ばしていた。
さて新外国人のケビン・クロン。CJクロンの弟だが、兄と同じであまり選球眼が良い感じがしない。菊池と並ぶとこれくらいの身長差だが、振り逃げ、見逃し三振、死球。日本人投手にあまり対応していなかった。
田口は2回で降板。知り合いのテレビカメラスタッフがいたようで、カメラに映りこもうとしている。なかなかコミカルなあんちゃんである。
ヤクルト2番手は高梨、広島は九里とそれぞれ先発投手を上げてくる。両打線ともに湿っていたので、高梨が1失点しただけで無難ではあった。しかし高梨は制球があまりよくなかった。
目立ったのは広島の矢野雅哉。ドラフト6位の新人だが、遊撃の守備の動きが実に俊敏。体は小さいが、田中広輔より明らかに守備範囲が広い。大卒だから即戦力のはずだが、田中と併用してもいいのではないか。きかん気な表情もいい。
大盛、羽月といい若手野手が育っていると感じた。
ヤクルトは村上以外の若手がぱっとしない。廣岡がでたのだから、その分レギュラーに近づいたはずだが、宮本、太田、中山に塩見とこの日は安打ナシ。38歳の内川が易々とレギュラーの座を確保するようならいかんのではないか。
ただ3番手に上がった高橋は、ぴゅんっと伸びている印象がある球を投げていた。「小気味よい」という感じ。
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観戦お疲れ様でした。
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