私も知らない伝説の名三塁手である。

キャリアSTATS

Hideshi Miyake


岡山県立南海高校から大阪タイガースへ。現在は倉敷鷲羽高校に統合されている。三宅以外に有名選手は出ていない。

入団時はハワイ出身の与儀真助がいたが、翌年限りで退団。1955年、岸一郎監督が三宅を正三塁手に抜擢。以後8年間、不動の正三塁手として活躍した。

「長嶋は派手なアクションで、優しい打球を難しそうに処理するが、三宅は難しい打球をいとも易々と処理する」と言われた。いわゆる名人肌、職人肌の選手だろう。
吉田義男との三遊間は「史上屈指」と言われた。

打っては、1958年に21本塁打。タイガースは、藤村富美男が衰えてから貧打にあえいでいたが、そのなかで中心打者として活躍した。

数字を見ると割と早打ちで、三振が多く、じっくり見て行く打者ではない。ただ二塁打が多く、シャープな中距離打者だと言えよう。

1962年9月6日、キャッチボール中に小山正明の投球が左目を直撃、虹彩離断というアスリートとしては致命的な怪我をして、以後立ち直ることなく引退した。1000本安打に17本足りなかった。

虹彩離断は、エアバッグの誤作動などで最近増えている怪我ではあるが、今も完治が難しい。

不運としか言いようがないが、これも野球史のドラマだ。


2018～20年山﨑福也、全登板成績

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