FRIDAYデジタルに書いたが、打撃妨害について調べてみた。

いろいろなケースが想定されているが、基本的に打とうとして動かしたバットが、捕手のミットに触れたときに「打撃妨害」が宣せられ、走者は一塁に。捕手には失策がつく。打者は打席はつくが打数はつかない。

端的に言えば「アクシデント」であって、打者、投手、捕手の能力には関係ないことになっているが、なぜか特定の打者に多いのだ。

シーズン打撃妨害ランキング 2以上

IF-Rank


1位は1960年の小玉明利。小玉は通算11回記録しているが、他の年は1であり、この年だけ異様に多かった。

2位は1946年の青田昇。戦後のプロ野球再開年であり、ボールが飛ばなかったが、青田は5回記録している。

3位は4が3人。1973年の張本勲、1984年の小林晋哉、2009年の栗原健太。栗原はこの年8月29日の横浜戦で「2打席連続打撃妨害」を記録している。

P8182945


曲者と言えるのは小林晋哉だ。阪急の左打者だが規定打席到達は1981年だけ。代打が多かったが、1983~85年の3年で8回も打撃妨害を記録している。小柄で地味な打者だが「奥の手」をもっていたのではないか。

kobayashi


通算21回の打撃妨害を記録している中利夫は、3回が最多だが18年のキャリアで12年間1以上打撃妨害を記録している。中にとっては「どうしても出塁したいとき」に使った手ではないか。

三宅宅三、岡本伊三美、長嶋清幸あたりも「曲者感」が漂っている。


1971~73年梶本隆夫、全登板成績

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!