小林賢太郎の降板は、端的に言えば「仕方がない」。
ナチのホロコーストに関しては世界中が認める(中国、ロシアも一応)「人類に対する犯罪」であり、時効もなければ情状酌量の余地もないことになっている。たしかにネオナチをはじめとする「極右」が台頭しつつある欧米の状況を考えれば、妥当だとは思う。

ただ、このあら捜しは、なぜかイスラエルと一心同体になっている防衛副大臣の中山泰秀が、アメリカのユダヤ人人権団体であるサイモンウィーゼンタールセンター(SWC)にご注進したのがきっかけだったという。
中山泰秀の父親の中山正暉は、北朝鮮拉致問題を「そんなことあるかいな」と受け付けなかった人物だが、とかく判断が極端に振れるようである。息子は電通を経て親父の票田をついた。このあいだはイスラエルのパレスチナ攻撃を全面的に支持したことが報じられた。ぼんぼんの点数稼ぎに利用された感、無きにしも非ず。

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小林賢太郎には気の毒だが、世界がナチスの犯罪について秋霜烈日の厳しさで否定していることを、日本人が思い知ったのはまだしものことだったかもしれない。

しかし、そうであるならば、返す刀で
「ドイツのキール大学で僕にナチスの偉大さを教えて下さった黒木名誉教授にお会いした。励まして下さった!嬉しい」
「南京もアウシュビッツも捏造だと思う」

などの発言を繰り返し、SWCから強い抗議を受けている高須克哉の責任追及をすべきだろう。
この人物は安倍晋三の支援者であり、キー局に公私混同のくだらないCMを大量に垂れ流している。
だから全国紙もキー局も、はれ物に触るようにしている。

麻生太郎はナチスの政治手法を評価する発言があるが、これも問題視されていない。

人生でたった1回、ホロコーストを揶揄する発言を舞台で行ったために、失脚する人物がいるのなら、公然とナチスを支持する言動を繰り返す経営者も、有力政治家も、指弾されるべきではないのか。
中山泰秀はなぜ、この人物にもかみつかないのか?

日本はこんなに不公平な国なのか。不幸なオリンピックが今日始まる。


大島康徳、チーム別&球場別&選手別アベックHR数|本塁打大全

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