真夏に交流戦でもないのにセパのチームが対戦するのは、めったにないことだ。27日から非公式戦、エキシビションマッチが始まった。私は28日当たりに佐々木朗希が出るだろうと思って、阪神ーロッテ戦を買っていたのだが、佐々木朗希の先発は27日だった。
試合はワンサイド、阪神の伊藤将司が不出来で、2回に6点を奪われ、パッとしない展開だった。

IMG_2765


甲子園が最も湧いたのは、6回にロッテ中村の代打で鳥谷敬が登場した時だ。

IMG_3389


スタンド中がちょっと熱くなった感じで、一生懸命応援しだした。
鳥谷は1打席目はピッチャーライナーだったが、そのあと二塁の守備に就いた。

アラフォーらしいちょっとしなびた感じ。それでも代打だけで引っ込まなかったので、客席からまた拍手だ。

IMG_3485


そして次の回に打順が回り、鳥谷は古なじみの岩田稔からコンパクトなスイングで左翼に二塁打を打った。

IMG_3531


IMG_3603


IMG_3605


流れるような打撃フォーム、こんな感じだったと思いなおした。場内は大喜びである。

ロッテの井口監督はサービス精神旺盛で、鳥谷に遊撃を守らせた。この守備位置変更のときの拍手が一番大きかったように思う。

IMG_3880


成績が振るわないのに連続試合出場が続いていた時は、鳥谷への風当たりは強かった。特に遊撃手としての成績が目に見えて落ちたときは、かなりまずいことだと思ったものだ。
ファンもヤジを飛ばしたりしていたが、一度チームを離れてしまうと、いい時の想い出だけが残るのだろう。

年相応に老け顔になった鳥谷は、いい感じの雰囲気を醸し出している。昔を懐かしむファンと、最晩年になって野球を楽しむ境地になっている名選手、一幅の絵のようだ。

帰りの電車では、こんなファンの姿も見た。

Tori


これはこれで、プロ野球の味わいの一つなのだと思う。


大島康徳、チーム別&球場別&選手別アベックHR数|本塁打大全

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!