スポニチ
 プロ野球独立リーグのルートインBCリーグは1日、来季のリーグ戦について8球団での開催を予定していると発表した。富山、石川、福井、滋賀の4球団は新リーグを発足させて運営する予定で、詳細は16日に発表するとしている。
この春に、独立リーグの後ろ盾になっている人に話を聞いたときに「独立リーグは再編すべきだ」と言っていた。一つは実力差が開いていること、もう一つは移動距離が大きいこと。

この分裂は内紛とか、分裂、分派ではないと思われる。

2020年のBCリーグ順位表

BC-2020


昨年は、エリアが近い2球団で順位争いをして1位になった球団がチャンピオンシップに出場していた。

対戦表

BC-2020-Taisen


対戦相手は、地区内のチームに限られ、それ以外の対戦はなかった。実質的に3つのリーグが存在していたのだ。他地域への移動をしなくて済むようにしていたのだ。

それが今季はこうなっている。

BC-2021


例年通り各地区でのペナントレースが展開された。移動は多少緩和された。
しかし西地区は勝敗が5分になっている。

対戦表はこうなっている

BC-2021-Taisen


東地区と中地区は、交流戦を再開したが、西地区は前年同様、西地区のチーム同士でのみ戦っている。滋賀県と北陸3県、車であれば2時間程度で移動可能な距離でのチーム同士の対戦で完結しているのだ。

来季は、西地区だけをBCリーグから切り離すということだ。実質的に今季から始まっている状況を組織として追認するということだろう。

気がかりなのは、新リーグを作る4球団が、人気が高いとは言えないことだ。観客動員も乏しく、経営も厳しそうだ。福井は一昨年に経営陣が交代した。

恐らくBCから独立してもIPBL(日本独立リーグ野球機構)のメンバーであり続けるだろうが、リーグ存続のためにはのれん分けを承認したBCリーグやIPBLなどの支援も必要ではないか。実力的にも高いとは言い難い。私は8月16日に石川-福井の試合を見たが、以前にもまして観客が少ないうえに、石川は応援団もいなかった。

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独立するうえでは「経営強化」が大前提になるだろう。

滋賀のメインスポンサーであるオセアンは、オリックス・バファローズのスポンサードもしている。オリックスや阪神などとの提携を強化する必要があるだろう。

また関西には、兵庫、堺、東大阪、和歌山(紀伊田辺)を本拠にする関西独立リーグがある。IPBLには所属せず、経営基盤はさらに弱いが、例えば一番運営がしっかりしている堺あたりと連携しても良いのではないか?

独立リーグ再編は、あくまで「前向き」であってほしいと切望する。



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