長嶋茂雄の指導が功を奏したのかどうかはわからないが、二軍降格してからの中田翔は目を見張る活躍である。
中田は9月9日の試合を最後に二軍落ちした。
それまでの一軍での巨人成績は16試合40打数6安打1本塁打2打点8四球13三振、打率.150だった。
二軍では5番DHで先発出場している。ここまでの成績。

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最初のロッテ戦で幸先よく安打が出て、次の試合で4安打1本塁打5打点の活躍。その後2試合でも安打が出て、打率.571の大活躍だ。

実力があるのは当然として、中田翔は突如謹慎処分となって、そのダメージが癒える時間的余裕もないままに謹慎9日で無償トレードされた。
そしていきなり巨人の中軸でスタメン出場することになった。心の整理ができないまま試合に出続けているという感じではなかったか。

もちろん、今回の事件は、中田翔の暴力に端を発している。身から出た錆という見方が当然あるだろうが、選手中田翔がこのまま消えるのは何としても忍びない。

中田翔は、ことのほかセンシティブな一面を持っているのだと思う。世間が彼に厳しい目を注いでいることは、彼自身、ひしひしと感じていたのだろう、
巨人移籍後は1試合しか見ていないが、打席では自信なさげではあった。「本当に俺がこんなところで野球をしていいのだろうか」と思っているようだった。

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しかし二軍落ちして肩の荷が下りたのは間違いないだろう。同じ右打者の長嶋茂雄の指導が理解できたかどうかは別として、長嶋は中田に「自信」「勇気」を与えたかもしれない。そういうことはできる人だ。

巨人はウィーラーが下り坂で、坂本勇人もやや疲れ気味、丸佳浩に賞味期限切れの兆候があり、岡本和真一人が踏ん張っている状態だ。

打率は低くてもいいところで一本出るような打者が一枚かんでくれば、巨人には本当にありがたいのだが。


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