AAAでマイナー選手としてプレーした時代を経て、再びMLBに。

8月14日にFAとなったが、これはパイレーツのオファーがあったからだろう。16日にパイレーツとメジャー契約を結んだ。
今季の年俸600万ドルは、レイズ、ドジャースが応分に負担したのでパイレーツはその一部だけ負担。メジャーリーガーとしては格安ではあった。ただどこまで期待をかけていたかはわからない。

Tsutsugo-PIT


8月16日は代打で登場し、ケンリー・ジャンセンから二塁打を打つ。
8月20日には代打本塁打、23日にも代打本塁打と派手な働き。先発出場でも安打を打ち、筒香への注目は集まった。

ハンバーガーリーグと言われたAAAでの経験を経て、筒香はなにがしかの諦念を持つに至ったのだろう。NPBでは推しも推されもせぬ中軸打者だったが、MLBでは一回の新人選手。しかもアラサーの跡の無い新人だ。
格好つけている場合ではない、与えられた打席ではどんど振って、なりふり構わず結果を出そう。

開き直った結果として殊勲打が出たわけだ。これまでは好球を待って四球を選ぶことも多かったが、それもやめてバットを振り回した。8月の四球はわずか3個だった。

そういう形で中軸を打つだけの信用を得たが、筒香は気を抜かなかったのだろう。今度は安打をコンスタントに打つようになった。
そして打率も上がり、短期間ではあるが立派な成績を残すようになった。

あと10試合程度だが、筒香はそれなりの成績を残すだろう。それでも来季のメジャー契約は微妙なところだが、本人は何らかの手ごたえを得たのではないか。
それが一番の収穫と言えよう。


1988年伊東昭光、全登板成績【オールリリーフで最多勝タイトル】

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