9勝どまりではあったが、130イニングを投げた。予想を上回る活躍だったのは間違いないところだ。

今季の戦績

Ohtani-02


4月26日に初勝利を挙げてから6月4日まで勝ち星に恵まれなかったが、今年の大谷は大崩れは少なかった。

6月30日に自責点7という大量失点があったが、それ以降、およそ2か月、安定した登板が続いた。

何より与四球が少なくなったのが大きな進歩だ。制球力がよくなったことで、成績はぐっと安定した。

投球に占めるストライク率はこの時期から6割を割り込むようになる。意外なようだがボール球を有効に使えるようになったということだ。
後半戦は、イニング当たりの球数も平均して「15」を割り込むようになり、割と楽に投げることができるようになった。

9月に入ってからは100球を超えて投げる試合が3試合あったが、少々長く投げても大谷自身が「大丈夫」という確信を得たのだろう。

マドン監督はチームで圧倒的なエースである大谷を酷使しなかった。登板間隔を十分に開けたし、少しの異状でも登板回避をさせた。この特段の配慮もあって、大谷は打者との掛け持ちでありながらIL入りすることなく最終盤を迎えている。

こんなことが来年も続くのだろうか?それとも今年の大谷は「奇跡のシーズン」を送っているのだろうか?
投打でこういう成績を残すことができたのは「奇跡のバランス感覚」があったからではないか

二けた勝利がどうの、本塁打王がどうの、ベーブ・ルースがどうの、という議論を超えて、今年の大谷翔平が「何を成し遂げたのか」を客観的に評価すべきだろう。


1965年及川宣士、全登板成績

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