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斎藤佑樹 松坂大輔もまだなのに…球団が“引退試合”開催を最速で決めた“当然の理由”
ようやくこのおかしな状況に異論を唱える記事が出たかと思ったが、そうではなかった。
実績も挙げていない斎藤佑樹が“引退試合”をしてもらえるのはなぜなのか?と言う疑問だった。

それは疑問でも何でもない。斎藤くらいの成績で引退試合をさせてもらえる選手は、昨今、たくさんいる。常識になっている。レギュラーとは言い難いクラスの選手でも、引退試合をするのは「お客を呼ぶ」ためだ。

それが問題なのではなく「なぜ公式戦で引退試合をするのか」という部分を衝くメディアがなぜまったくないのか、理解に苦しむ。

10月17日のオリックス戦を斎藤佑樹にプレゼントするようだが、日本ハムはCS出場がなくなったが、相手は厳しい競り合いの最中だ。そんなチームに、お涙頂戴の「茶番」を付き合わせようとする神経が分からない。私はたとえ消化試合でも、永遠に記録が残る「公式戦」に、すでに野球選手ではなくなった選手を出場させるのは、あってはならないと思うが。
また、まともな選手であれば辞退することもあっていいはずだ。

コロナ禍ではあるが球団側にしてみれば、消化試合を「営業」したいという下心ではあろう。そして最近の選手の中には、本来アスリートが持つべき自制心や、常識が欠如している。
「実力が足りなくて止めるのだから潔く身を引くべき」と考えるのではなく「どうせやめるのなら、格好よく辞めたい」「ヒーローみたいになってやめたい」というさもしい心根が出てしまうのだろう。

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もっといえば、現役時代にヒーローになり切れなかった中途半端な選手が「引退試合」を望むのだと思う。これに質の良くない「ファン」が迎合する。
「公式戦よりも、俺たちの気持ちの方が大事」という、頭の悪いファンが後押しをしてしまう。筋論はいいから、球場で涙にむせびたいと言う劣化した連中がこれを「是」としてしまうのだ。

松坂大輔はすでにアメリカの家に戻って、今シーズン中の引退試合はないとのことだが、松坂のようにグラウンドで「本物の称賛」を浴び続けた選手にとっては「引退試合」はちんけなパチモンにしかみえないのではないか。

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せこせことペナントレースに「引退試合」を挟み込むよりも、来季のオープン戦あたりで、さらりと別れを告げるほうが、100倍格好いい。それがまともな感覚と言うものだ。


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